Intelは、現在最新のIntel 3あるいはIntel 4の後継の製造プロセスとなるはずだった「Intel 20A」プロセスをキャンセルし、Intel 18Aにリソースを集中することを発表しました。
Intel 20A
Intelは10nmへの地獄の移行期間を終え、2021年に4年で5ノードの製造プロセスを稼働するロードマップを共有していました。その中で、すでにIntel 7、Intel 4、Intel 3がすでに稼働しており製品が登場しています。現状、この五カ年計画は順調に進んでおり、残すIntel 20AとIntel 18Aもすでに開発が完了していました。
今回のIntelの発表を要約すると「Intel 18Aが順調すぎるから、(需要が小さい)Intel 20AをキャンセルしてIntel 18Aにリソースを集中させる」ということになります。
Intel 20Aは、Intel 4/3から見れば大型のアップデートと見ることができ、RibbonFETとPowerViaという2つの新技術が新規に搭載されます。Intel 18AはIntel 20Aをベースに開発されており、IntelからすればRibbonFETとPowerViaの開発が完了したという事実だけでIntel 20Aを成功と見ているようです。そもそも、開発時点でIntel 20Aは18Aまでの橋渡しになる可能性が高かったと予想していたようで、Intel 20Aをベースに開発されるIntel 18Aに円滑に移行することが経済的としています。
これに伴い、Arrow Lakeの製造プロセスが実質的に変更となりました。現時点でまだ、どのプロセスが採用されるかは不明ですが、デスクトップ向けIntel CPUとしては初めてTSMCで開発される可能性があります。