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Qualcomm、第3世代「Oryon」について言及 ~ 第2世代「Oryon」はモバイルのみ・600ドル程度の安価なSnapdragon PCの提供も明らかに

3行まとめ

ComputerBaseによると、Qualcommは投資家に向けてCPUのロードマップを明らかにしました。

Oryon

OryonはQualcommが開発したArm ISAベースの独自CPUです。最初にSnapdragon XシリーズSoCに採用されています。

Oryonを搭載したSnapdragon X EliteとSnapdragon X Plusはともに、前世代(Snapdragon 8cx Gen 3 / Microsoft SQ3)と比較しても高い性能向上を実現しました。IntelやAMDの既存のCPUと比較しても遜色ない、一部のワークロードではそれらを上回る性能を実現するなど注目を浴びました。

また、この機会にSoC全体が大幅に刷新され、高負荷に耐えうるように大容量メモリに対応していたり、Hexagon NPUが強化されMicrosoftの最初の「Copilot+ PC」に準拠するSoCとして登場するなど、一定の影響力を与えました。

そしてすでに、第2世代Oryonも登場しており、先月発表されたモバイル向けの「Snapdragon 8 Elite」に採用されています。

高いSnapdragon

Snapdragon Xシリーズ搭載PCの価格は比較的高い部類になりました。Snapdragon Xはハイエンド帯のX Eliteとメインストリーム帯のX Plusに分類されています。しかしX Plusでも13万円前後という底でも高価となってしまっています。

この影響もあるのか、Qualcommの想定ほどSnapdragon XシリーズPCは普及していないようです。

そもそも、IntelとAMDで市場が形成されているWindows PCにおいて、Qualcommはソフトウェアや過去のシステムとの互換性という点で大きなハンデを背負っています。その状態で高価ですから不利です。

さらに、当初唯一だった「Copilot+ PC」ですが、現在はIntelもAMDも製品を投入しているので薄れつつあります。

このことからか、QualcommはどうやらSnapdragon Xシリーズの価格を下げ、600ドル(9万円程度)のPCを展開する予定となっています。おそらく、現在の最下位よりも下のグレードの製品を廉価グレードとして追加すると見られています。8コアCPUではなく、6コアCPUのPCも登場するかもしれません。

第2世代OryonはPCには展開されない

そして、モバイル向けに展開されており第2世代Oryonについては、モバイルのみの展開になりPC向けのSnapdragonには展開されないことが新たに発表されました。

第2世代Oryonでは、以前のようにハイブリッド構成が復活しており、モバイルに焦点をあてた製品であるという説明もあったのでこれは驚くことではありません。

実際、中身もおそらくは第1世代Oryonのマイナーチェンジでしょう。

第3世代Oryon

そして、第3世代Oryonについても言及されています。第3世代Oryonは、PC向けのSnapdragon Xシリーズに展開されると見られるSoCでそれほど多くのことは語られませんでした。

ただし、第2世代Oryonや第1世代Oryonよりも性能が高く、効率的に動作すると語られています。

第3世代Oryonがどのタイミングで導入されるかは現時点で不明です。年が明けてから1月のCES、3月のMWC、5月のComputex Taipeiとイベントが続くため、この何処かで発表される可能性がありそうです。

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