Phoronixによると、11月10日にLinux 6.13向けに提出されたDeviceTreeの更新がマージされ、Linux 6.13にApple A7~Apple A11 Bionicのサポートが追加されることがわかりました。
Linux on Apple
LinuxをApple Siliconの上で動作させるという試みはM1登場時点から存在しており、実際にAsahi Linuxがプロジェクトとして進行しており、M1搭載Macであれば、一部機能は使えないものの、実際に動作させることができるほどの完成度に到達しています。
一方、Linux 6.13に追加されたデバイスは「Apple A7」~「Apple A11 Bionic」のサポート。実際にこれが追加されたからと言ってこれらのSoCを搭載するデバイスでLinuxを実行できるのかというとそうではありませんが、気になる更新ではあります。
サポートが追加されたA7は「iPhone 5s」に搭載されたApple Siliconとしては初めての64bitプロセッサです。登場年は2013年ですから、すでに11年経過しています。そして、この中では最新であるApple A11 Bionicは「iPhone 8」と「iPhone X」に搭載されたプロセッサです。0.6 TOPSではあるものの、初代Neural Engineを搭載しています。
それ以外にも...
Device Treeに追加されたのは、古めのApple Siliconだけではありません。
Snapdragon 778Gや、Armv5を採用するような製品、Exynos 8895やExynos 990も追加されています。
特にArmv5の製品については、今回追加されるMicrochip sam9x7が最後の製品になる可能性が指摘されています。
Linux 6.13
Linux 6.13は現在マージウィンドウが開かれている状態で、今週の日曜日にrc1がリリースされる見込みです。
順調に進めば1月中旬にStableに到達する見込みです。