何から何までカスタマイズできるラップトップPCで知られるFrameworkは、製品ラインナップを更新し、新たに「Framework Desktop」を追加しました。
Framework Desktop
Framework Desktopは、デスクトップPCではあるものの小型PCに分類されるものとなっており、CPUには「Ryzen AI Max」シリーズを搭載しており、GPUは内蔵GPUとなっています。Ryzen AI MaxシリーズのGPUは、dGPU波に大規模なものが搭載されているので、ゲームやNPUを使用した機械学習にも利用できると主張しています。
選択できるオプションは次のとおりです。
- CPU/iGPU
- Ryzen AI Max 385(8C16T/3.6GHz~5.0GHz/Radeon 8050S(32CU/~2.8GHz))
- Ryzen AI Max+ 395(16C32T/3.0GHz~5.1GHz/Radeon 8060S(40CU/~2.9GHz))
- メモリ
- Ryzen AI Max 385の場合、32GB LPDDR5x-8000
- Ryzen AI Max+ 395の場合、64GBまたは128GB LPDDR5x-8000
- ストレージ(プライマリ・セカンダリ)
- WD_BLACK SN7100 M.2 2280 500GB
- WD_BLACK SN7100 M.2 2280 1TB
- WD_BLACK SN7100 M.2 2280 2TB
- WD_BLACK SN850X M.2 2280 1TB
- WD_BLACK SN850X M.2 2280 2TB
- WD_BLACK SN850X M.2 2280 4TB
- WD_BLACK SN850X M.2 2280 8TB
- なし
- CPUファン
- Noctua CPU Fan - NF-A12x25 HS-PWM
- Cooler Master CPU Fan - Mobius 120p ARGB
- Cooler Master CPU Fan - Mobius 120
- マウントキットのみ(なし)
- OS
- Windows 11 Pro
- Windows 11 Home
- なし
筐体は4.5Lで、メインボードはmini-ITXとかなり小ぶりな製品となっています。しかし、ここにRyzen AI Maxを採用することで、性能とサイズを両立したモデルということが出来るでしょう。さらに、NPU単体性能h50 TOPSであるため、Copilot+ PCでもあります。デスクトップタイプのCopilot+ PCは珍しいですね。
今回、やや残念に思うことは、CPUもRAMも両方ともモバイル向けであるということもあり、交換にはメインボードの交換が必要であるということです。
これはシンプルにRyzen AI Maxの仕様の影響ではないかと推測されます。LPCAMM2の採用も難しいでしょうし。メモリは普通のPCの倍の256-bitインターフェイスを有していますしね。
ただ、普通のPCではカスタマイズ出来ないところがカスタマイズ出来るようになっています。例えば、前面のポートやデザインは、自由に入れ替え出来るようになっているようです。
なお、Frameworkは最も簡単に組み立てられるPCとアピールしており、10分で組み立てられると主張しています。
接続性については、ATXヘッダーやPCIe x4スロットを有しており、USB4 x 2、DisplayPort x 2、HDMI、5Gbit Ethernetも搭載されています。さらにRealtekのRZ717を搭載しており、Wi-Fi 7に対応しています。このメインボードは、単体でも販売されており、自分で選んだケースに格納できるとのことです。
価格
価格は、1,099ドル〜。残念ながら、日本では注文することは出来ません。
発送時期は、2025年第3四半期となるようで、現在すでに販売(予約)を開始しています。