錦です。
hardwareLUXXがIntelの未発表の技術のスライドをリークしています。
第11世代Coreには「Turbo Boost Technology 2.0」「Turbo Boost Max Technology 3.0」「Thermal Velocity Boost」の三種類のブーストクロックが設定されていることがすでに明らかになっています。
「Turbo Boost Technology 2.0」は、通常のブーストクロックになっており一般的なブーストになっています。i9-11900Kは5.1GHzになります。
「Turbo Boost Max Technology 3.0」は、TB 2.0に比べてシングルコアに対するブーストを最適化して、TB 2.0と比較してシングルブーストを100MHz向上させるという技術です。1コアブーストと2コアブーストでのみ有効になり、3コア以上のマルチブーストには利用できません。
「Thermal Velocity Boost Technology」は、Thermalとある通り温度に関するブーストです。温度が70度以下かつ、電力に余裕がある場合において、TB 2.0と比較して最大200MHzシングルブーストクロックを向上させます。マルチコアブーストにも用いられており、全コアブースト時は最大100MHzクロックを向上させます。
これに新たに追加される「Adaptive Boost Technology(ABT)」とは一体何なのでしょうか。スライドの内容を和訳するとこうなります。
Intel Adaptive Boost Technologyは、第11世代Intel Core i9 KおよびKFデスクトッププロセッサのマルチコア・ターボ周波数を最適化することで、パフォーマンスを向上させます。
強化された電源供給と冷却ソリューションを備えたシステムでは、Intel Adaptive Boost Technologyにより、仕様の電流と温度の制限内で、マルチコア・ターボ周波数をさらに高めることができます。
これまでのIntel Turbo Technologyと同様に、Intel Adaptive Boost Technologyは、仕様内での動作となり、オーバークロックとはみなされません。
要点をまとめると
TB 2.0:Turbo Boost 2.0 Technology
TBM 3.0:Turbo Boost Max 3.0 Technology
TVB:Thermal Velocity Boost
ABT:Adaptive Boost Technology
i9-11900Kの仕様上、全コアブーストでもっと性能が高くなるのはTVBの4.8GHzですが、ABTでは一律5.1GHzまでクロックが向上します。8コアが5.1GHzで動作するということは、i9-9900KSを超えますね!
一緒に掲載されている表によると、ABTはCPU温度が100度まで達しても利用可能になるとのことです。3~8コアのブーストにABTは有効になりますが、おそらく70度未満の時はTVBが有効になって、それ以上になるとABTが有効になるということでしょう。シームレスに使うブーストの種類を移行できればいいのですが、それができないのであれば、CPU温度70度を境に一度クロックは4.7GHzくらいに低下しそうではあります。
あと、100度が限界ということはCPUを常に100度未満に保つ必要があります。8コアを5.1GHzで駆動させるにはかなりやばそうな熱が出ますし、あと電力もやばそうです。
🚀ぱうわ。 pic.twitter.com/q9Q6rFWq50
— 188号 (@momomo_us) 2021年3月19日
188号氏が投稿したツイートによると、Rocket Lake-Sの125W CPUのPL2は251Wまで上がるらしい。8コアで251W。。。すごいなぁ。
via Wccftech