錦です。
IntelはCESで発表していた「Core i9-12900KS」の詳細を発表し発売日と価格も案内しました。
Core i9-12900KS
Core i9-12900KSは、第12世代Core「Alder Lake-S」で最上位になるはずのCPUで、i9-12900Kよりクロックと電力周りの仕様が強化された物となっています。
12900 | 12900KS | |
---|---|---|
Pコア | 8 | 8 |
Eコア | 8 | 8 |
総コア数 | 16 | 16 |
スレッド数 | 24 | 24 |
Pコア ベース |
3.2GHz | 3.4GHz |
Pコア TVB |
5.5GHz | |
Pコア TBM 3.0 |
5.2GHz | 5.3GHz |
Pコア TB 2.0 |
5.1GHz | 5.2GHz |
Eコア ベース |
2.4GHz | 2.5GHz |
Eコア ブースト |
3.9GHz | 4.0GHz |
iGPU | UHD 770 | UHD 770 |
GPU EU | 32 | 32 |
GPU クロック |
1.55GHz | 1.55GHz |
L2キャッシュ | 14MB | 14MB |
L3キャッシュ | 30MB | 30MB |
PBP | 125W | 150W |
MTP | 241W | 241W |
価格 | $589.00 | $739.00 |
Core i9-12900KSでは、まずベースのクロックが100MHz〜200MHz向上しています。特にPコアのブーストクロックが5.1GHzから5.2GHzに向上しています。
12900KSのPコアのブーストクロックの向上の内訳は、前述のTurbo Boost 2.0時の100MHzのクロックの向上、Turbo Boost Max 3.0においての100MHz、Thermal Velocity Boostによる200MHzとなっています。Thermal Velocity Boostは、CPUが50度以下で電力にも余裕がある場合にCPUのクロックが向上するという機能です。Alder Lakeでは初搭載かな。
あと、複数コアのブーストですが、今回の12900KSはAdaptive Boost Technologyにも対応しており、全コアブーストなどのクロックは明らかではないですが、5.5GHzかこれとほぼ同等くらいのクロックが出るはずです。
ちなみに、前回9900KSが登場したとき、個体としては9900Kの耐性が強い個体を9900KSに流用していたため、今回も12900Kの中で耐性が強いものを選別しているものと見られます。これはすなわち、OC耐性が強いということを意味しています。12900KSはもちろんアンロックモデルですので、OCでどこまで行くのか興味があります。
PコアだけでなくEコアもクロックが上がっています。Eコアとしては珍しく4.0GHzまでクロックが上がります。あれ、Atomアーキテクチャではじめてのことなのでは・・・。
電力ですが、以前のPL2に当たるMTPは241Wで変わらないものの、以前のPL1やTDPに当たるPBPは150Wとなっています。最大消費電力はPL2のほうが上がってないので12900Kと変わらなさそうですが、総合的な消費電力は結構上がりますね。
価格と発売日
発売日は4月5日。米ドルでの価格は739ドル。日本では各ショップが10万円強で予約を受け付けています。