錦です。
阿佐海岸鉄道は10日、DMVの世界初本格営業運転について、今年12月25日より開始することを発表しました。
DMV
DMVは鉄道とバスの中間というか、バスを鉄軌でも走れるように変更したタイプの乗り物です。
具体的には、バス用のゴムタイヤと、鉄軌用の車輪を両方装備していて、モードインターチェンジと呼ばれる場所でバスモードと鉄道モードを切り替えることで、道路と鉄軌両方を走ることができる方式です。
鉄軌でも、鉄輪は基本的にレールに足をつけているのみで、動力はバスとしての後輪となるゴムタイヤが鉄軌を蹴って推進します。
DMVを導入することにより、鉄道と道路を乗り換えなしで運行することができます。
阿佐海岸鉄道は、DMVに適した路線環境を持っていたこともあり導入されました。
DMVの導入により、実質的に運転区間の延伸が行われ、北側は阿波海南駅〜阿波海南文化村(町立海南病院)までが運行経路として延伸されます。
南側は、甲浦駅から4km先の道の駅 宍喰温泉(リビエラししくい)に。土日祝にはこれらに加えて室戸世界ジオパークセンターや室戸岬を経由して、39km先の海の駅とろむ(室戸ドルフィンセンター)まで一日1往復運転されます。
実際に鉄軌を走るのは阿波海南〜甲浦の10kmのみとなっています。
予約
DMVの定員の少なさから、運行開始直後の繁忙期については、予約制が導入される予定で、発車オーライネットを通じて予約を受け付けるとのこと。
原則2ヶ月先の便までの予約を受け付けるとのことで、運行開始当初は、予約の対象とする席を16席にするとし、その後は臨機応変に対応する予定だとしています。全席を予約の対象としないのは、地元住民の利用への影響を軽減するためとみられます。ただし運行初日のみ全車全席予約制とするそうです。
なお、平時も室戸便は全席予約制になるとのこと。
その他の制限としては、予約可能な条項場所は制限され、短区間の利用は不可、などとなっています。
詳しくはホームページをご覧ください。