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AMD、Zen 3ベースの「Ryzen Threadripper 5000WX」シリーズを単体で発売することを発表 〜 最大64コアのHEDT向けCPU

錦です。

AMDは、Zen 3ベースのHEDT向けプロセッサ「Ryzen Threadripper PRO 5000WX」シリーズを単体販売することを発表しました。

Ryzen Threadripper 5000WX

Ryzen Threadripper 5000WXシリーズは、3月に発表されたハイエンドPC向けのCPUです。これまではLenovoワークステーション向けとなっていましたが、この度ついに単体でDIY市場で発売されることになりました。

コア/スレッド ベース
クロック
ブースト
クロック
TDP L2 L3
5995WX 64C/128T 2.7GHz 4.5GHz 280W 32MB 256MB
5975WX 32C/64T 3.6GHz 4.5GHz 280W 16MB 128MB
5965WX 24C/48T 3.8GHz 4.5GHz 280W 12MB 128MB

今回の発表はAMDニュースリリースではなく、AMDサイト内の公式コミュニティで発表されたものなのですが、その投稿の中で挙げられたラインナップがこの3つだけなんですよね。これよりも下位のThreadripperとして、16コアの5955X、12コアの5945Xがありますが、これらはRyzen 9 5950Xや5900Xとの競合をさけるためなのでしょうか。

Ryzen Threadripper 5000WXシリーズは、Ryzen 5000シリーズと同様にZen 3ベースのチップを用いています。また、Proシリーズなので、メモリのフル暗号化にも対応。

I/Oの仕様としては、8チャネル2TBまでのDDR4メモリ、128レーンのPCIe 4.0をサポートしているなどハイエンド志向な仕様となっています。

プラットフォーム

Ryzen Threadripperについては、どうやらRyzen Threadripper PROで統一したようです。これにより、前述の通り8チャネルのメモリ、128レーンのPCIe、セキュリティ機能などがRyzen Threadripperとして使えるようになりました。

ソケットはsWRX8、チップセットはTRX80に対応。前世代のThreadripperと同じプラットフォームが利用できます。

発売

AMDは、発売について2022年7月からシステムインテグレータ向けに提供を開始し、今年後半にDIY市場に出回るようになるという情報は提供しているものの、詳細な日程を共有していません。

また、世界中で利用可能になるとされていますが、日本での展開については触れられていません。また価格も不明です。

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