錦です。
リクエストにあった「ネット中立性」について解説していこうと思います。
ネット中立性とは基本的にどんなコンテンツも平等に扱おうぜという考え方です。
簡単にいうと、Twitterで友達のツイートを見るのも、YouTubeでYouTuberの動画を見るのも、宿題のためにサイトを閲覧するのも、通信プロバイダが意図的に速度を低下させるというのはなしっていうことです。
だから、もっと簡単にいうとどんなネットサービスでも同じ速度で利用できるよってことです。
多分分かりづらくなっているのは、これが当たり前になっていることだからでしょう。
なぜ話題に?
ネット中立性はユーザーにとっては非常にメリットがあるシステムなんですけど、通信プロバイダ側からすれば、ライバルのサービスすらも平等に扱う必要があるためデメリットもあります。しかもISP側からすれば、コンテンツ事業者は儲けるくせに通信事業者は儲けられないというデメリットもあります。
こうなってくるともちろんこれに異を唱える人もいるでしょう。その活動が2000年前後から活発になりました。
アメリカでは2015年にオバマ元大統領の元、ネット中立性を支持する法律が成立しています。しかし、2017年にドナルド・トランプ氏が大統領に就任すると「ネット中立性ルールは企業の成長を邪魔する規制」という考えを持つ人物がFCCの委員長に指名されこの法律の撤廃になったわけです。
ネット中立性が廃止されることに関するユーザーへの影響
ネット中立性の廃止により最も大きな影響があるのはコンテンツ事業者です。理由は複数あります。
まず、他のコンテンツと平等に扱ってもらえない=ライバルに負けるということ。それもお金を払えばこれまで通りになるということ。
後者の方は間接的にユーザーに影響があります。HuluやNetflixなどの有料ストリーミングサービスの値上げですかね。それが主でしょう。
かつ、ベンチャーが気軽に参入できなくなったり。懸念点は多いです。