錦です。
ディズニーのキャラクター ミッキーマウス ですが、2024年1月にパブリックドメインの一部になります。
パブリックドメインとは
パブリックドメインとは、著作権保護期間が終わった、著作権が事実上フリーになった作品のことです。
作品には著作権というものが存在します。それは、インターネット上のものだけでなく、本・レコード・CDなどのメディアも含まれます。そして、その紙媒体は昔から存在しており、例えば100年以上前に書かれた小説などにも著作権は存在します。
その著作権保護(法律で著作権が保護される)のにも期間が存在します。例えば、200年前に書かれた本で考えてみます。すでに著作権保護期間を終えています。するとこの本はパブリックドメインというものになります。
パブリックドメインとは、著作権保護期間が終わった、著作権が事実上フリーになった作品のことです。
米国では、1977年以前の作品の著作権保護期間を95年、1978年以降の作品は、著作者の死後70年間(法人著作品の場合は発効から95年間)としているソニー・ボノ著作権延長法(1998年)があり、ミッキーマウスの場合は発効後95年経過したことで著作権保護期間が終了します。
ミッキーマウスの場合
ミッキーマウスは、1928年に公開された「蒸気船ウィリー」のキャラクターで、この「蒸気船ウィリー」の著作権保護期間が2024年1月に終了します。
「蒸気船ウィリー」の著作権保護期間が終了した=登場キャラクターの著作権保護期間も終了=ミッキーマウスの著作権保護期間が終了 となります。
日本ではすでに「蒸気船ウィリー」はパブリックドメインであり、無料でYouTubeに公開されています。
すべてのミッキーマウスがパブリックドメインになるわけではない
ここで注意してほしいのが、すべてのミッキーマウスがパブリックドメインになるわけではないということ。
上のYouTube動画のミッキーマウスと、記事トップのミッキーマウスを比べてみると「手袋」に関してはそうではないんです。
2024年1月にパブリックドメインになるのは、"手袋をしていない"ミッキーマウスであり、"手袋をしている"ミッキーマウスがパブリックドメインになるのは「ミッキーのオペラ見学」の保護期間終了である2025年以降となります。
ただ、現在に至るまでミッキーマウスは多数の変化があるため「今のミッキーマウス」がパブリックドメインになるのはかなりかなり後になるものとみられます。
また、ミッキーマウス自体の著作権はフリーになりますが、ミッキーマウスの商標がディズニーが保持しているため商標法で保護されます。そのため、ミッキーマウスをあしらったデザインのサードパーティによるものがディズニー公式の製品であると誤解される可能性がある場合、商標法に違反する可能性があります。
白雪姫 スーパーマンも2033年以降に
1937年に公開されたディズニーの長編アニメーション「白雪姫」や、1938年6月発行のActionComicsで初登場した「スーパーマン」、1939年5月発行のDetective Comicsで初登場した「バットマン」においても2033年以降にパブリックドメインになります。
法改正では変更の可能性
この「著作権保護期間」については、過去に変更された例があり、特に日本でもTPPによって 50年の期間が 70年になります。このように、法改正によっては変更される可能性があることもまた事実です。
Source:Gigazine