錦です。
AMDは、第三世代Ryzenプロセッサを発表しました。ZEN2マイクロアーキテクチャが採用され、7nmプロセスルールが採用されます。
9900K越えの性能と 下回る電力
AMDによると、RyzenのトップモデルはCore i9-9900Kの性能をわずかながら超えます。そして、消費電力が9900Kよりも下まわているというのも特徴です。
基調講演では、Cinebench R15で試作品とCore i9-9900Kとを測定し比較しました。9900Kは2040というスコアなのに対して、試作品は2057とわずかながら上回りました。
さらにベンチマーク時の最大消費電力もライバルの179.9Wを大きく下回る133.4Wと、電力についてもIntelに勝利しています。
また、製造プロセスが 7nmプロセスルールに変更されました。x86系では初の7nmプロセッサになります。
ダイにも秘密
基調講演中にAMDのCEO リサ・スー氏 が提示したプロセッサのサンプルモデルには右下にまだチップを配置するスペースがあります。この部分にCPUを設置すれば最大16コアのCPUが完成しますし、GPUを設置すれば最大8コアのAPUに進化します。
基調講演でこの部分の利用については言及されておらず、今夏のモデル発表を待つことになります。
今夏に登場
AMDは、第三世代Ryzenプロセッサを今年夏ごろに投入します。時期が時期なので、投入直後のIntel 10nmプロセッサとの競合はおそらくなさそうです。
なお、Threadripperに関しても夏に発表があるとみられます。