錦です。
現代のバッテリー内臓のデバイスは、ほぼ全てリチウムイオンバッテリーが採用されています。リチウムイオンバッテリーというと、昨年、吉野 彰さんがノーベル化学賞を受賞したことで話題になりました。
しかし、そんなリチウムイオンバッテリーを搭載する製品の宿命というのがあります。それが、劣化です。リチウムイオンバッテリーは、消耗品となり、基本的に経年劣化が起こります。劣化具合は使用環境・状況・使い方・個体差などで大きく変動します。例えば、生産した後1年も経たずに寿命を迎えることもあります。それが私のiPhone XRのバッテリーです。
意外と危ない
バッテリーというのは、基本的に経年劣化が発生し、劣化が起こるほか、膨張するということがあります。膨張した状態のバッテリーは基本的になにかしらの衝撃が加えられたときに爆発する可能性があり、膨張したことが確認できたら基本的に使わないことが求められます。
爆発というのは、比喩的な表現ではなく、爆発は爆発です。記憶に新しいGalaxy Note 7の爆発事故を思い出していただけるとわかると思います。
バッテリーの劣化による状況
幸い(?)にもiPhone XRのバッテリー劣化が非常に進んでいるため、このバッテリー劣化による症状をお伝えしたいと思います。
バッテリーの消耗が速い
バッテリーの消耗というと、やはり充電の持ちの話になりますが、やはり早くなりました。iPhone XRのウリ文句の一つ「長持ちするバッテリー」というのは、購入時には実感していました。私の使い方だと2日に1回の充電で十分でした。
しかし、今はスリープ状態で8時間も持たない。そういう状況です。劣化の第一の兆候はバッテリーの消耗が速いこと。特に減り方が著しいほうが劣化の進みが著しいということになります。
バッテリー表記が正しくない・・・
iPhoneではバッテリーは%表示です。フル充電は100%という具合になっています。もちろんのことですが、0%になれば充電切れということになります。しかし、バッテリーが劣化している状況だと30%や40%でも充電切れが発生します。調子が悪いときには70%や80%などの高い数値でも充電が切れます。
起動しない
バッテリーの容量があったはずでも、起動しない(充電切れ扱いになる)ことがあります。スリープ状態からの復帰ではなく、完全に電源が落ちた状態からの復帰です。特に、20%などの比較的少ない電池残量のときに起動しても起動しません。そして、充電した瞬間に起動します。しかも、その充電も普通のモバイルバッテリーのような低電圧では反応せず、コンセント経由でないと起動しないときもあります。
謎の再起動
そして、これも頻繁に起こるのが、謎の再起動です。途中で一旦電源が落ち、Appleのマークが表示されて再起動が発生します。このときに、先述の「起動しない」問題が発生することがあります。これもかなり頻繁におこります。
低FPS化
バッテリーが劣化するとパフォーマンスが落ちる。という定説はたしかにありますが、私の体験する限り、ゲーミングにおける性能はそれほど落ちません。しかし、ホーム画面をスライドしたり、Webサイトをスクロールしたりするときにカクカクする。FPSが低くなることがあります。これが発生すると高確率で充電が切れます。
スピーカーの音が小さくなる
バッテリーが劣化し、電圧が低くなると、スピーカーの音が小さくなり、かなり小さくなります。最大音量でも聞き取れないくらい。イヤフォンのときには問題はありませんが、本体スピーカーのときにこれが発生します。
充電できてるのに・・・
充電が切れたあとなんに時間充電しても、充電切れ状態から復帰しないことがあります。指し直すと100%の状態で復帰します。信用できない100%ですが。
劣化したら
劣化したら、バッテリー交換することをおすすめします。バッテリー交換は、Apple Care+加入で0円で、非加入の場合 ノッチ型iPhoneは7,400円、ホームボタン付きiPhoneは5,400円で交換可能です。