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Intel、独自のゲーミングGPU「Intel Arc」のもう少し詳しい情報を公開 ~ AIサンプリング技術の「XeSS」やレイトレコア数について明らかに

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錦です。

Intelは、Intel Architecture Day 2021で、Intel独自のゲーミングGPUIntel Arc」のもう少し詳細な情報を公開しました。

既に発表されている情報

まず、既に発表されている情報をまとめます。

Intel Arc」は、Intelが展開する初めてのゲーミングGPUです。もともとXe-HPGと呼ばれていたモデルで、アーキテクチャはXe、コードネームはDG2から名前を変えた「Alchemist」となっています。

具体的な立ち位置は、GeForce RTXRadeon RXと直接競合するGPUとなるものです。コンシューマー向けのメインストリームのGPUになるみたいですね。

で、搭載される機能として、NVIDIAのリアルタイムレイトレーシングにあたるハードウェアのレイトレーシングと、DLSSにあたるAIのスーパーサンプリングが挙げられています。今回は、それのもう少し詳細な話です。

製品としてのリリースは来年頭です。

nishikiout.hatenablog.com

構造

では、GPUの特徴となる構造から見ていきます。

Arcの最小単位はXe-Coreです。これが厳密には違えど競合他社でのSPとかに当たる部分ですね。Xe-Coreは256bit演算が可能な「ベクターエンジン」と、1024bit演算が可能な「マトリックスエンジン(Xe Matrix eXtensions,XMX)」がそれぞれ16基ずつ、それとL1キャッシュと共有ローカルメモリで構成されています。競合他社であればCompute Unit(CU)とか、Streaming Multiprocessor(SM)にあたるものになるのでしょうか。

Xe-Coreは4基でレンダースライスを構成します。レンダースライスには、Xe-Coreとともに、DirectX 12に対応するための各機構が搭載されています。また、レイトレ用のハードウェアアクセラレータもレンダラースライスに収納されているようです。

レンダラースライスは最大8つで構成することが可能で、この数を調整することにより、ハイエンドからローエンドまでカバーするということみたいです。これはすなわち、Xe-Coreは4~32コアで増減するということなのでしょうか。

簡単にまとめると、GPUの中に最大8基搭載される「レンダラースライス」の中に、4基ある「Xe-Core」の中に16基ごとのベクターエンジンとXMXということですね。GPUクラスタとしての単位は多分レンダラースライス単位で増減することになると思います。

調べ不足かもしれませんが、EUが何にあたるのかっていうのが全く触れられていないっていう。

XeSS

で、Arcの機能の一つである"AIのスーパーサンプリング"である「XeSS」についてです。「XeSS」は「Xe Super Sampling」であることはおわかりいただけると思います。ゲーミング用途に絞るのであれば「アップスケーリング技術」ということを抑えておけばいいと思います。実際にはAIのスーパーサンプリング機能なので、サーバー向けのXe-HPとかXe-HPCではこれらの機能が昇華することになるでしょうし。

アップスケーリング技術は、既に先行してAMDFSR(FidelityFX Super Resolution)や、DLSS(Deep Lerning Super Sampling)が登場していますが、これはIntelの独自のものです。

Arcにおいて、機械学習の計算を担うのはXe-Core内のXMX。ただ、XMXが専ら機械学習のみを担うわけではなさそうな感じ・・・ですね。

FSRとDLSSの違いとして、機械学習技術を使っているか使っていないかという差があります。具体的には、DLSSは機械学習を利用したアップスケーリング技術で、FSRは再構成型超解像アルゴリズムに基づいているといった感じです。DLSSはTensorコアという専門コアを用いる必要がありますが、FSRはシェーダーユニットを使って処理を行うので、最新のRadeonだけでなくGeForceや古いRadenでも対応できるというわけです。多分Arcにも対応することになるでしょうけど

XeSSはSuper Samplingとあるように、どちらかというとDLSSに近い技術を採用するみたいで、そのTensorコアに当たるのが、XMXになるということですかね。

Intelは、XeSSのゲームへの採用を進めるため、XeSS SDKを今月中にリリースすることも発表しました。

製造

製造プロセスにはTSMCの6nmプロセスN6を採用。6nmはまだ余裕があるプロセスな気がしますが、Gelsinger CEOのIDM 2.0施策が早速生かされていますね。

今後の計画

Alchemistの後は「Battlemage」「Celestial」「Druid」...と続いているそう。

数話前の記事で、「一貫性がないなぁ」とか行ったバカがいるみたいですが、これちゃんと頭文字がABCDって続いているんですよね。誰だよそんなまともに考えずに余計なこと言ったボケナスは。

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