錦です。
Intelは、同社初となるプロ向けのGPU「Intel Arc Pro A」シリーズを発表しました。
Intel Arc Pro A
今回発表されたのはモバイル向けの「Intel Arc Pro A30M」、デスクトップ向けの「Intel Arc Pro A40」「Intel Arc Pro A50」です。仕様を見ます。
Arc Pro A30M | Arc Pro A40 | Arc Pro A50 | |
---|---|---|---|
EU数 | 128 | 128 | 128 |
Xe Core | 8 | 8 | 8 |
レンダリング スライス |
2 | 2 | 2 |
レイトレーシング ユニット |
8 | 8 | 8 |
XMXエンジン | 128 | 128 | 128 |
Xeベクトルエンジン | 128 | 128 | 128 |
ベースクロック | 2,000MHz | 2,000MHz | 2,000MHz |
メモリ | 4GB GDDR6 |
6GB GDDR6 |
6GB GDDR6 |
メモリインターフェイス | 64bit | 96bit | 96bit |
メモリ帯域 | 112GB/s | 192GB/s | 192GB/s |
メモリ速度 | 14Gbps | 16Gbps | 16Gbps |
TDP | 50W | 50W | 75W |
スロット幅 | 1 | 2 | |
最大画面出力 | 4台 | 4台 |
共通する仕様として各コアの数が一致しています。EU(実行ユニット)が128基、レンダリングスライスが2基、レイトレーシングユニットが8基、Intel Xe Matrix Extensions(XMX)エンジンとXeベクトルエンジンが128基ずつとなっています。
消費電力は差があり、これに伴いA40はシングルスロット幅、A50はデュアルスロット幅となっています。ただ、75Wが最大なので補助電源はA50では不要な様子。
GPUのアーキテクチャはArcのXe-HPGベース。コードネーム的にはAlchemistの一部のようです。製造プロセスはTSMC N6プロセスだそうです。
プロ向けということなので、競合相手はRadeon Proや昔のQuadroの流れをくむNVIDIA RTX Aシリーズとなるのでしょう。やはり映像出力は強めでIntelのリファレンスカードのA40とA50にはminiDisplayPoirtが4基搭載されています。