錦です。
Windows 11の順次リリースが開始しましたが、この記事では第8世代で対応しないCPUがあるということをお伝えします。
Windows 11のCPU対応
Windows 11では、サポートするCPUにかなり制約があります。以前からお伝えしているように大まかにいえば「第8世代以降のIntel Coreプロセッサと、第2世代以降のAMD Ryzenプロセッサ、Snapdragon 850以降のPC向けSoC、Microsoft SQ SoC」となっています。その中で例外や特例があるわけですが、今回は第8世代Intel Coreに限って話をします。
第8世代Core
第8世代Coreシリーズは以前からお伝えしているように、歴代Coreの中で最もラインナップが乱立しており、カオスな世代です。通常1世代のラインナップは1つあるいはHEDT向けとメインストリームの2つであることが多いのですが、第8世代については6つあります。
それを挙げるて、用途や違いも加えるとこんな感じ
まあ結構ラインナップが豊富なわけです。
そのうち対応しない世代があります。
Cannon Lake
Cannon Lakeは対応しません。ただ、Cannon Lakeはそんなに世に出回っていないのもあって、大した影響ではありません。
まず一つ言うと、Intel NUC以外で採用しているのを見たことがありません。
Cannon Lakeは、Intelが10nmへの移行のために計画していた世代で、本来ならSkylakeの次はCannon Lakeになり10nmになる予定でした。しかし10nmに遅れが生じ、結局 Kaby Lake・Coffee Lake・Comet Lake・Rocket Lakeと遅れが大きくなっていったわけです。
Kaby Lake G
そして、もう一つWindows 11に対応しないのがKaby Lake G。こちらは、IntelのKaby Lake RをベースにしたCPUに、AMDのRadeon Vega MXとHBM2メモリを一つのパッケージに載せた当時大きな話題になったモデルです。100WというTDPを持っていますが、それでもCPU+dGPUを載せたものよりも効率が良く、薄型ゲーミングラップトップなどに重宝されました。
しかしこちらもサポート外に。おそらくは、その特殊すぎる構成がゆえにサポートに手が回らなかったという可能性が考えられます。ちなみに、Intelはこのラインナップ向けのグラフィックドライバアップデートの頻度が極端に少ないです。
基本全対応
Kaby Lakeが対象外という言葉が先走って、「第7世代が対象外で第8世代からすべて対応」という噂や、「Kaby Lakeが対象外ならKaby Lake Rも対象外なのでは」という噂が立ってたので書きました。おおよそこんな感じです。ちなみにNishiki-Hubでもまとめていますが、対応するCPUリストが公開されています。気になる方はチェックすることをお勧めします。また、Windows 11はCPU以外の理由でインストールできない可能性もあるのでご注意ください。