Intelが「Cascade Lake-X」及び「Cascade Lake-W」を終売することを発表しました。
Cascade Lake
Cascade Lakeは、主にワークステーションとサーバー向けに提供されていたCPUラインナップで、Skylake/Kaby Lakeの後継となる製品です。現在はすでにIce LakeとCooper Lake、更にはSapphire Rapidsが後継製品として登場しており2世代前の製品となっています。
今回終売が発表されたのは「Cascade Lake-W」と「Cascade Lake-X」の2ラインナップで「Xeon W-2200」シリーズと「Core 10000X」シリーズです。後者は、最後の「Core X」となっている製品です。
Skylakeのマイナーチェンジモデルですが、AVX-512に対応していた他、Intel Deep Learning Boostをサポートしてた数少ないCore製品であったこともあり、結構話題の製品群でもありました。
Core XはXeon製品をコンシューマー向け(主にHEDT向け)に仕様をグレードダウンした製品で、メモリやPCIeなどの仕様が劣化しているものの、CPU性能はXeonと同等にも関わらず、価格を抑えたシステムが構築できるのが特徴です。ただし、後継製品が登場せず現在(Ice Lake/Sapphire Rapids)ではXeon W-2000と完全に統合されています。
終売スケジュール
終売スケジュールは以下のとおりです。
- 2023/7/5:製品終売プログラムのサポートの開始
- 2024/1/26:代理店での取り扱い中止の要求
- 2024/4/12:最終企業保証決定的期日(?)
- 2024/4/26:最終注文日
- 2025/1/31:最終製造日
後継製品
Core XブランドはXeon W-2000シリーズに事実上統合されています。ですのでこれらの製品の後継製品は「Xeon W-2300」シリーズこと「Ice Lake-W」で、最新製品は「Xeon W-2400」シリーズこと「Sapphire Rapids-W」です。