錦です。
直近のRyzenについて、Chiphellで情報が出ています。
Renoir X
「Renoir X」は、デスクトップ向けに展開されるZen 2ベースのAPUです。Chiphellの情報によると、このラインアップはおもにCore i3に対抗するものであるとのことでRyzen 7のラインナップは存在しないとしています。登場時期は不明とのこと。
一応文章の途中で「无核显」という中国語が出てくるのですが、これ日本語にそのままGoogleとかDeepLで翻訳できなかったんですよね。で結局DeepLで一度英語にすると「no core graphics」になりましたので多分iGPUが無効化されているということを示しています。VideoCardzはこれを完全な無効化かiGPUのCUの削減かはわからないと指摘します。
また、VideoCardzはこのRenoir Xというのが夏にリークとして登場した「Ryzen 5 4500」や「Ryzen 3 4100」ではないかと予想しています。
Tech Power Upは記事冒頭で、AMDがRenoirのシリコンを大量に抱え込んでいるという書き出しから始まっているので、欠損したRenoirのシリコンの開放という意味合いがあるのかもしれません。ただ、Intelに対抗する上でAPUかつiGPUってそれなりに重要になると思うんですけども・・・。
まあただ、エントリモデルという意味でRyzen 3 3300XやRyzne 3 3100みたいで登場したらちょっと面白いかもしれませんね。
Vermeer S
Vermeerは、Zen 3ベースのCPU「Ryzen 5000」番台ですが、Vermeer Sは3D V-Cacheを搭載するものになるそう。3D V-Cacheはダイの上にキャッシュを重ねて大容量のキャッシュを実現したものです。最大64MBのキャッシュを重ねることができることがわかっています。
で、Vermeer SがRyzen 5000XTになるのかRyzen 6000になるかまでは触れられていません。
As I said before, ZEN3D is already in mass production in the middle of this month, and it usually takes at least 3 months to get to market, so I'm leaning toward it being announced in January and available in February.
— Greymon55 (@greymon55) November 29, 2021
3D V-Cache版のZen 3は「Zen 3D」になるとも言われており、そのZen 3Dは11月中旬に量産が始まっているとのこと。通常量産から3ヶ月以上経たないと発売されないので、1月に発表されて2月に登場するとGreymon55氏がツイートしています。
こちらはCESで登場すると見ていいでしょう。3D V-Chace自体は、すでにEPYCで製品として登場してますから、Ryzenでもまもなく登場とみらていますしね。
32MBのRyzen 9 5950Xなどでは32MBのL3があるCCDの上に64MBのV-Cache、そしてそれが2チップあるので、(32MB+64MB)×2 CCDで合計192MBのキャッシュが搭載されているとのことになりますね。
Raphael
そして最後、Raphaelの話。RaphaelはZen 4マイクロアーキテクチャをベースにした「Ryzen 7000」シリーズになるCPUラインナップです。2022年の第2四半期〜第3四半期に登場する予定になっています。
Raphaelでは、AM5ソケットになり過去のRyzen及びCPUとは一切互換性がありません。ちなみに、RembrandtというZen 3+ベースのAPUもAM5ソケットを採用するとされています。
チップセットは、CPUの発売から1か月後に発売されるX670およびB650になるそうで、PCIe Gen5をサポートします。メモリはDDR5のみのサポートとなり、DDR4のサポートは一切なくなります。