錦です。
Osaka Metroは、中央線に30000A系と新型の400系の投入を発表しました。
400系
400系は中央線に投入される新型車両で、Osaka Metroとしては12年ぶりとなる大型アップデートされた車両です。Osaka Metroの民営化としては初めての車両でもあります。6両編成が23編成投入されます。
車両を低床化したり、優先座席を明確にするなど、Osaka Metroが既存の車両(30000系や80系)で取り入れているバリアフリーを踏襲している他、全車両への防犯カメラの搭載、ワイド液晶ディスプレイとそれによって行われる4ヶ国語の案内(日英韓中)、空気清浄機や車内Wi-Fiの完備も取り入れられています。
その他、技術面では、車両状態の常時モニタリング、自動運転実証実験等の新たな技術開発にも取り組んでいるとのこと。
デザイン
大阪・関西万博に向けて中央線を「活力インフラ」の舞台・夢洲につながる未来への路線と位置づけて、前面形状をガラス張りの展望形状とし、宇宙船を意識させる未来的デザインを採用しました。
今回の車両投入は、2025年の関西万博に合わせたものになっていることがアピールされており、会場となる夢洲のイメージを取り入れたようなものになっています。
また、Osaka Metroグループが一丸となって取り組んでいるMaaSとの関連性も暗示させてるともあります。
Osaka Metroの車両としては唯一横方向の帯がないとも特徴で、ドア部分に緑、車椅子スペースが付近にあるドア部分に青カラーが添えられています。これもバリアフリー化の一環であり、車椅子スペースなどがわかりやすいようになっています。
車内
車内デザインはこんな漢字。号線色である緑を基調としたカラフルな座席、落ち着いた色の天井が採用されています。
また、1席ずつのクロスシート車両が各編成1両ずつ設置されており、ニュートラムを除いてOsaka Metroに乗り入れる車両・自社車両で唯一のクロスシートとなります。
車内のつり広告はすべて廃止され、開放感が向上、LED照明の採用と合わせて明るく広いデザインになったと思います。
前述の液晶ディスプレイについては、Osaka Metroで最大となる21.5インチの大型ディスプレイを採用、2画面構成となっていて、乗換案内や駅設備の案内などがより細かく表示されるようになったほか、中央線では初めて4ヶ国語表示にも対応しています。
先頭車両にユーティリティスペースというUSB電源が備え付けられたカウンターが設置されました。おそらくここで軽い作業などができるような感じでしょうか(そもそも混み合う中央線でそうしたことをすることができるのかは不明)。
自動運転
2024年度に計画している自動運転の実証実験にも対応しており、指令書からの運行司令や情報伝達を行うデータ転送機能などを備えています。
運用
運用については、中央線の24系及び20系更新車両の置き換えとなるみこみ。20系と24系が合わせて20編成あることから十分23編成ですべて置き換えれるのかな。24系は転属、20系は廃車となる予定です。
運用開始は2023年4月からになるそう。
30000A系
400系に対して、こちらは新造車両となります。
30000系とほぼ同じ筐体となっていますが、外装が大きく異なっており、中央線の色である緑をベースとした明るいデザインになっています。実質的に30000系の大規模なリニューアルと言ったところでしょうか。
車内も、御堂筋線や谷町線の30000系とは異なる、新しいデザインが施されており、座席は緑とゴールドイエローとなっているほか、すでに一部の30000系(の確か女性専用車両)に取り入れられている荷棚の位置を100mm下げる取り組みも採用されています。
また、車両Wi-Fiや空気清浄機、ワイド液晶ディスプレイがすべての車両に取り入れられています。
万博後は谷町線に
万博中は、夢洲に直接乗り入れる中央線の輸送力増強のために導入され、万博後は谷町線に転用されます。そのため、32000番台の編成番号が付与されている他、顔も御堂筋線30000系のような丸みのある線ではなく、谷町線の30000系のように直線のものになっています。
30000A系は中央線に10編成投入されます。谷町線に転属後は、谷町線の22系から廃車が発生する見込みです。
運用開始は2022年7月からとなります。
〆
個人的に御堂筋線にも400系が来ると思ってましたので、その発表がなかったことは若干残念ですが、おそらく今後10両編成の400系あるいは400系に準じた車両が登場するものと見られています。気長に待ちましょう。
あと、中央線はなぜか車内放送の音質がゴミ悪いイメージがあるので、それも改善していると嬉しいですね!!
あと、24系の転属って多分そろそろ新20系も廃車が発生する時期だと思うんですよ。おそらく転属先は谷町線か四つ橋線(あるいは車両を抜き取ってATO対応させて千日前線)になると思いますが、谷町線は30000A系の増強によってま22系の転属か廃車が出ると思うので、ちょっと気になりますね。
Osaka Metroの路線では唯一、港・街・山を走る中央線という路線なので、400系や30000系が学研都市の山の中を走っているところを見てみたいみたいですねぇ・・・。