錦です。
日本経済新聞が、Appleが2020年にもiPhone 8の形をした廉価版iPhone SE2を発売すると報じています。
iPhone廉価版、20年春にも発売へ 米アップル :日本経済新聞
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iPhone SE2
iPhone SEは、2016年春に登場した、廉価版のiPhoneモデルで、筐体や機能を当時最新のiPhone 6sに合わせるのではなく、iPhone 5sと同等にし、性能をiPhone 6s並にすることでコストを落としています。
iPhone SE 2は、iPhone 8の筐体のままiPhone 11(仮称)の性能を出し廉価版iPhoneにするというものであると見られます。
ホームボタンも
筐体がそのまま=iPhone 8同様 ホームボタンとTouchIDが使えます。ただ、インカメラがiPhone XシリーズのTrueDepthCameraではなく、FaceTime HDカメラであるため、FaceIDやミー文字などは使えません。その上、TrueDepthCameraは、FaceTime HDカメラよりもコストがかかると分かっています。
また、廉価に抑えるためiPhone XのようなOLED(有機EL)ではなく、LCD液晶を搭載すると見られます。
価格は4万円ほど。iPhone 8の価格よりも安くなっています。
対Samsung Huawei
iPhone SEは、廉価グレード帯に投入されるモデルです。
廉価帯のスマートフォンとして、Androidスマートフォンが、台頭しています。例えばSamsungのGalaxy Aシリーズや、Huawei Pシリーズなどが多くあります。
ハイエンドマシンは軒並み10万円を超える、または10万円ギリギリという状態です。iPhoneなんか特に、ハイエンドしかない状況です。
米中貿易摩擦などで失速している中国経済ではハイエンドマシンは売れません。
中国市場ではHuaweiやSamsungなどといった廉価帯スマホを投入している企業に対抗するにはAppleも廉価帯スマホを投入するしかなさそうです。
iPhone XのようなiPhone SEは?
iPhone Xのようなディスプレイを搭載して、筐体をiPhone 5sというようなiPhone SEとiPhone Xを融合した形のiPhoneはコスト面で廉価とは言い難いと言えます。
廉価グレードiPhoneであるため、iPhone XようにOLEDを搭載しません。iPhone XRのように、LCDディスプレイを搭載すると考えられます。しかし、角が丸いLCD(Liquid Rerina)は生産上コストがかかります。
その上、TrueDepthCameraも搭載することになるとコストがかかります。そのような理由でiPhone SEとiPhone Xを融合した形のものはしばらく先になりそうです。