錦です。
2020年になり、もちろん今年も発売されるであろう物がiPhoneです。Nishiki-Hubではかなり注力して情報をお伝えしていますが、これらの情報は日々移り変わります。今回は、現時点でわかっていることをまとめていきます。
モデルの数
まず、2020年は例年のiPhoneのリリースサイクルには従わないことを理解する必要があります。例年、iPhoneは9月に登場し、他のタイミングでは登場しません。例外としては、2016年にiPhone SEが3月に登場したことがあるくらいです。
しかし、2020年は違います。iPhoneは秋と春2回登場することになります。先述の通り2016年もこのリリースサイクルが採用されました。2016年は3月にiPhone SEが、9月にiPhone 7/7 Plusが登場しました。今年もそれに似ています。春にiPhone SEの後継、秋にiPhone 11の後継がそれぞれ登場する見通しです。なら、そのiPhone SEの後継とはなにか、iPhone 11の後継とはなにかを紹介していきます。
とりあえず先に、今年出るであろうiPhone 6機種の情報をざっと掲載しておきます。
- 4.7インチ LCD iPhone SE 2(1眼カメラ・5Gサポートなし・A13)
- 5.5インチ LCD iPhone SE 2 Plus(2眼・5Gサポートなし・A13)
- 5.4インチ OLED iPhone 12(2眼・5Gサポート・A14)
- 6.1インチ OLED iPhone 12(2眼・5Gサポート・A14)
- 6.1インチ OLED iPhone 12 Pro(3眼・5Gサポート・ToF・A14)
- 6.7インチ OLED iPhone 12 Pro Max(3眼・5Gサポート・ToF・A14)
iPhone SE 2
iPhone SE 2はその名の通りiPhone SE 2の後継です。しかし、iPhone SEのようなiPhone 5の筐体ではなく、iPhone 8の筐体が利用されます。ホームボタンがあり、指紋認証(TouchID)が搭載されます。名称的に、商業的な立ち位置的にはiPhone SEの後継となっていますが、モデルの本質的にはiPhone 8の後継に近いものと考えていいでしょう。
iPhone 8は発売から2年たった今でも不動の人気を誇っています。iPhone XRが若干の追い上げを見せつつありますが、ホームボタンがある最後のiPhoneという立ち位置で現在も日本市場を中心に人気です。しかし、ホームボタン付きiPhoneがiPhone 8が最後ということは、ここ2年間、ホームボタン付きiPhoneはアップグレードされていないことになります。絶大な人気を誇りながら、中身は2年前というのは、Appleにとっていいものではありません。もっとも、最新のiPhone 11に人気が乗れば話は別ですが。
iPhone Xが登場したあとホームボタンがないiPhoneは賛否両論ありながらも人気がありました。しかし、2018年にiPhone XS/XRが登場し、ホームボタンが新iPhoneから姿を消すと、それまでAppleが最も売上高を伸ばしていた10-12月期の売上が伸びず、結果 2019年始のアップルショックへとつながったわけです。実際、市場やユーザー自体はホームボタン付きのiPhoneから、ホームボタンがないiPhoneへシフトチェンジしつつあるものの、ホームボタン付きのiPhoneの人気は耐えません。その象徴としては、米 ドナルド・トランプ大統領が自身のTwitterで「ホームボタン付きのiPhoneが好きだ」とツイートしたことが挙げられます。
そんななかで、ホームボタンが廉価帯のiPhoneに復活します。それがiPhone SE 2です。
iPhone SE 2は、iPhone 8の筐体で中身がiPhone 11レベルにアップグレードされたものです。詳細としては、SoCはA13 Bionicに、RAMは3GB LPDDR4Xにそれぞれアップグレードされます。また、iPhone 8と同じ筐体・同じ外観ということは、くどいですがホームボタンが採用されて、TouchIDが復活するということになります。その代わり、TrueDepthCameraは採用されずFaceIDは利用できませんが、実際にFaceIDよりもTouchIDを望む人も多そうなので問題はないかと。
そして、先程更新した記事内で、それまでLCD iPhoneがiPhone SE 2の1モデルのみと見られていたのが、詳細は不明ですがもう1モデル存在することがわかり、おそらくiPhone 8 Plusの筐体で中身がiPhone 11のiPhone SE 2 Plusが登場するとみてもいいでしょう。ただこの情報の信ぴょう性は不明です。
価格は4万円台~と見られており、現在のiPhone 8を置き換える形で登場することになりそうです。
名称については、iPhone SEの後継とされているためiPhone SE 2と暫定的に噂されていますが、iPhone 9ではないのかという情報もあります。登場時期は3月末と見られています。
iPhone 12シリーズ
iPhone 12シリーズは、例年のiPhoneのシリーズです。iPhone 11の後継です。今年は、4モデル登場すると見られています。
- 5.4インチ OLED iPhone 12(2眼・5Gサポート・A14)
- 6.1インチ OLED iPhone 12(2眼・5Gサポート・A14)
- 6.1インチ OLED iPhone 12 Pro(3眼・5Gサポート・ToF・A14)
- 6.7インチ OLED iPhone 12 Pro Max(3眼・5Gサポート・ToF・A14)
これまでは、iPhone の最下位モデルであるiPhone XRと11にはOLEDは採用されずLCDが採用されていましたが、今年からは全モデルがOLEDになると見られています。Nishiki-Hubでは、画面の輝度について、4モデルあるうちの下位2機種にはHDR対応のOLEDが、上位2機種にはAppleが提唱するHDRよりも輝度が高いXDR対応のOLEDが採用されるのではないかと予想しています。
名称は、上位2機種にはProが付き、下位2機種にはつかないというふうになっています。おそらくiPhone 11 ProとiPhone 11の立ち位置のような感じになり、通信方法・バッテリーやカメラ、機能で差がついてくるものだと見られます。ただ、iPhone 12ではiPhone 11のときよりもかなり差が広がると見られています。例えば、iPhone 12 Proには望遠レンズが搭載されたり、ToFセンサーが搭載されたりと、カメラ周りの性能差が出てくるものと見られます。一方ProがつかないiPhone 12にはこれらは搭載されず、iPhone 11からの順当な進化となりそうです。
そして、気になる次世代通信規格「5G」への対応ですが、昨年のQualcommとの全面和解により、Qualcomm Snapdragon X55モデムチップを採用した5Gが実現するということで、これはiPhone 12シリーズ 全モデルが5Gに対応します。一時期 Proモデルにしか採用されないという情報がありましたが、全モデル対応となるようです。
そして、今回は全モデル一斉にとしてはiPhone 7以来の4年ぶりのフルモデルチェンジとなり、側面が平面の形になります。
カメラについてですが、iPhone 12はiPhone 11同様 広角と超広角のデュアルカメラ、iPhone 12 Proは広角と超広角、望遠のトリプルカメラにToFセンサーを加えた形になると見られています。
今回の情報をまとめるとこのような形になります。実際にこうなるのかはわかりませんが、おおよそこの様になってくるでしょう。今後も情報が分かり次第お伝えします。