錦です。
Uniko's hardwareのライターPJ氏が、Radeon RX 6800の性能をリークしています。
R5 3500x @ 4.3 + RX 6800 SOTTR RT on 4K 46 2K 80 pic.twitter.com/LpSCn6xBGN
— PJ (@PJ_Lab_UH) 2020年10月31日
検証されたのは、Shadow of the Tomb Raiderです。4KやWQHD(1440p)で検証されました。CPUにはRyzen 5 3500X(6C12T 3.6GHz-4.3GHz)が、GPUにはRadeon RX 6800が使われています。
平均FPSで比較され、4K時は46FPS、WQHDでは80FPSとなっています。Wccftechが示しているデータで比較します。
SOTRで比較
Wccftechが示しているRTX 3070とRTX 2080 Tiの同タイトルの平均FPSは以下の通り
- RTX 2080 Ti DLSS-On 4K:58FPS
- RTX 3070 DLSS-On 4K:54FPS
- RX 6800 4K:46FPS
- RTX 20880 Ti DLSS-Off 4K:40FPS
- RTX 3070 DLSS-Off 4K:38FPS
- RTX 2080 Ti DLSS-On WQHD:87FPS
- RTX 3070 DLSS-On WQHD:85FPS
- RX 6800 WQHD:80FPS
- RTX 20880 Ti DLSS-Off WQHD:75FPS
- RTX 3070 DLSS-Off WQHD:74FPS
と、比べて見ますと、DLSS有効時のRTXには負けています。が、大差をつけて負けているわけではありません。RX 6800もDLSSがない各モデルには純粋に勝っていますので、DLSSが対応していないようなタイトルでは、RX 6800のほうが高い性能を持っている可能性が高いです。これはすなわち、DLSSのような機械学習機能を利用していない部分での性能、GPUの素の性能自体はRX 6800のほうが上で有ることを示しています。
なお、AMDがDLSSに当たる機能を開発していないわけではなく、MicrosoftのDirectMLテクノロジーに基づいた同様の機能を開発しており、後日一部のタイトルで提供される予定です。
Time Spyで比較
さて、Tomb Raiderからは離れますが、PJ氏がリークしているもう一つの情報があります。Time Spyのスコアです。
R5 3500x + RX 6800, 16775 gp ts 250~280w pic.twitter.com/SZXWBu7EIo
— PJ (@PJ_Lab_UH) 2020年10月31日
スコアは16775gp(12704はCPU+GPUのスコア)となっています。この性能はRTX 3070(13445)とRTX 2080 Ti(13756)を上回っています。それに加え、TITAN RTX(14868)にも勝っていることがわかっています。RTX 3080(17736)には僅差で負けており、このあたりは価格通りのようです。
価格はRX 6800が579ドル、RTX 3070が499ドルであることを考えると、性能が高いのには納得がいきます。それにしてもDLSSの威力はすごい。AMDもこれに相当する技術の開発に勤しんでいますが、どうなんでしょう。GeForceに勝てるのでしょうか。ただ、TimeSpyを見ると、素のGPU性能はRX 6800のほうがRTX 3070よりも上であることもわかりました。RTX 2080 Tiとの比較は、AMDの発表でもありましたが、その発表内容が嘘ではなかったことも証明されました。