錦です。
CPU MonkeyにApple M1Xの情報が掲載されました。
仕様をまとめます。
M1 | M1X | |
---|---|---|
CPUコア数 | 8 | 12 |
高性能コア | 4 | 8 |
高効率コア | 4 | 4 |
CPUクロック | 3.2GHz | 3.2GHz |
製造プロセス | 5nm | 5nm |
GPUコア数 | 8 | 16 |
EU数 | 256 | 256 |
GPUクロック | 3.2GHz | 3.2GHz |
最大vRAM | 8GB | 16GB |
最大メモリ容量 | 16GB | 32GB |
メモリタイプ | LPDDR4X-4266 | LPDDR4X-4266 |
メモリチャンネル | 2 | 2 |
PCIe | 4 | 4 |
TDP | 15W~20W | 35W~45W |
高性能コアキャッシュ | 12MB | 24MB |
高効率コアキャッシュ | 4MB | 4MB |
L2キャッシュ | 16MB | 28MB |
CPU Monkeyの情報の出どころは正直わからないので、これを完全に信じるというのは微妙なところですが、割と有りそうなスペックなんですよね。
高効率コアは4コアのままですが、高性能コアが4コアから8コアに増えました。クロックが変わらないのは、Apple Aシリーズ同様にA12とA12XのCPUクロックが変わらないみたいなそんな感じなんでしょうか。一応、3.2GHzでもIntel 第11世代デスクトッププロセッサ並みの性能があるので、問題はないと思います。高性能1コアあたりのキャッシュ容量は3MBで、高効率1コアあたりのキャッシュ容量は1MBなので、3×8+1×4で合計28MBキャッシュになるようです。
GPUのコア数が倍増するようです。最大vRAM容量が指定されているのはもはや関係ないので無視します。一応、統合グラフィックスなのでM1と同じ構成をとるんだと思います。
注目すべきはメモリであり、メモリは32GBが最大となっています。Apple M1XもSoCとして登場するのであれば、M1同様「ユニファイドメモリ」になると思いますが、チップの数は2つのままなんですかね。増えないんでしょうか。今は8GB×2で16GBになっていますが、16GB×2にするのか、それとも8GB×4にするのか、これは少し気になります。
パッケージサイズについての余談なんですが、Apple M1はiPad ProのApple A12Z Bionicと同じパッケージサイズになっています。なので、M1自体は実質的にiPad SoCの延長線みたいな扱いにはなっているはずです。ただ、コア数が12コアになったり、GPUコアが増えたり、メモリ容量が増えて前述の通りメモリチップが2つから4つに増えたりするのであれば、パッケージサイズはたぶんこのタイミングで変わるでしょう。
CPU Monkeyで一番出所が不明なのはTDPなんですけど、M1が15W、M1Xが35Wらしいです。CPU Monkeyによると、M1XはMacBook Pro 14"と16"、iMac 27インチの次期モデルに搭載されるみたいなので、MBP 14"から見ると高め、MBP 16”から見ると妥当、iMacから見ると低めのような気がします。ただ、MacBook Pro 13"の筐体には28W CPUが一応搭載できるので、14"に筐体が変わったときに設計が変わるのであれば35Wでも問題ないのかと。iMacの方も、Mac miniが65W CPUから15W CPUに移行したことを考えると、ありえないこともないのかなと思います。
一応、8コアで3.2GHzだと、Rocket LakeやZen 3と真っ向から勝負できる性能はあるはずなので、無理にTDPを向上させる意味もないのかと。ちなみにPL2で45Wになるとのことなので、MBP 14"は35W駆動、MBP 16"とiMacは45W駆動になるのでしょうか。
登場時期は第2四半期になっており、WWDCやそのあたりで登場するのでしょうか。