錦です。
Geekbench 5で計測されたApple M2搭載MacBook Proのベンチマークが明らかになっています。
Apple M2の仕様
まずはApple M2の仕様を見ます。
M1 | M2 | |
---|---|---|
4 | 性能コア | 4 |
4 | 効率コア | 4 |
8 | 総コア | 8 |
3.2GHz | CPUクロック | 3.5GHz |
8 | GPUコア | 10 |
1000MHz | GPUクロック | 1000MHz |
8GB/16GB | メモリ | 8GB/16GB/24GB |
LPDDR4x | メモリ規格 | LPDDR5 |
128bit | メモリバス | 128bit |
4266MHz | メモリクロック | 6400MHz |
68GB/s | メモリ帯域 | 102GB/s |
128KB | L1データ(性能) | 128KB |
192KB | L1命令(性能) | 192KB |
64KB | L1データ(効率) | 64KB |
128KB | L1命令(効率) | 128KB |
12MB | 共有キャッシュ(性能) | 16MB |
4MB | 共有キャッシュ(効率) | 4MB |
左がM1、右をM2としています。
今回明らかになったのは、CPUのクロックで、3.49GHzとなっていることから3.5GHzになっていることがわかりました。GPUは1000MHz(=1GHz)になっているみたいです。
メモリクロックについては、弊サイトがメモリ帯域とメモリバスから求めた数字となっています。
ベンチマーク
ではベンチマーク結果を見ていきましょう。
CPU
CPUは4P4Eの8コア。M1と同じ構成となっています。
スコアはシングルが1919、マルチが8928となっています。
Apple同士の比較
シングルスコアは、Apple M1シリーズより9.3%ほど高くなっており順当な進化と言えます。
一方でマルチスコアは、M1に比べて、19%の性能向上。
これらのスコアが他社のCPUと比べてどれくらいの性能となっているのでしょうか。次はIntel・AMD製CPUとシングル・マルチを比較します。
他社との比較
まずは、シングルから。シングルは、数あるCPUの中でもかなり高いスコアをマークしており、Geekbench公式スコアを参照すると、すべてのRyzenと、Core i9-12900Kを除くIntel CPUより高い数値となっています。なお、これらのCPUはオーバークロック等することで大きく性能が向上することを留意してい置く必要があります。
Alder LakeのPコア「Golden Cove」というか、Intel CPUはシングル性能に長けておりApple Siliconの長所の一つとぶつかり合います。ただ、M2が4GHz後半〜5GHzの高クロックCPUと張り合えているのは、Apple M2のシングル性能の強さとも言えますかね。
ついでマルチ。マルチはおおよそ数世代前のハイエンドと同等。Ryzen 7 3800Xあるいは3800XTと同等性能であると見ていいでしょう。特に、Zen世代とは言え12コアCPUや最新世代のデスクトップ向け8コアCPUと張り合えているというのはすごいことです。
ちなみにグラフには起こしませんが、Intel MacとApple M2を張り合わせると、最後iMac 27インチの最上位CPUカスタムと同等の性能となり、これを上回るIntel Macは、iMac ProとMac Proに限られます。
GPU
続いてGPUです。GPUは10コアGPUとなっており、前世代に比べて2コア増加。これ以外のバリアントに8コアGPUを搭載したApple M2がありますが、MacBook Proには搭載されません。
Metalのスコアは30627、OpenCLのスコアは27304でした。
Apple同士の比較
M2では、M1と比較してMetalが約46%、OpenCLで約50%スコアが向上しています。GPUのコア数の増加によって大幅に性能が上がっていることがわかりますね。それに加え、今回はメモリ帯域の増加もありますから、グラフィック性能には期待ですね。
Radeonと比べると、代替Radeon Pro 570XやGeForce GTX 1080 Ti(Metal)*1と同等の性能があるみたいです。
1GHzあたりのスコア
こちらは、シングルスコアをクロックで割って1GHzに均したものです。アーキテクチャの特定に使えると思ったのですが・・・・。
そもそもApple A14とApple A15がそこまで大きな刷新ではなかった関係上、今回どのアーキテクチャを使っているかはこの数字からはわかりませんね。M1がA14と同じでしたから、M2はA15と同じと思っているのですが。
関連リンク
各項目に掲載 以下参考