錦です。
VideoCardzが、AMDの組込みシステム向けの製品ロードマップをリークしています。
ロードマップ
リークされたロードマップは、昨年Zen 2ベースでリリースされたRyzen V2000プロセッサが書かれておらず、最近のロードマップではないとのことなので、実際にこのロードマップの計画から変更されているものもあります。
注目すべき点は、このロードマップの1段目と2段目です。
EPYC 7004
EPYC 7004は、サーバー向けのCPUとなっています。基本的にRyzen Threadripperのベースになっていると言われているプロセッサシリーズになっています。ロードマップでは最上段の部分がそれです。
このロードマップをみていると、7004は2022年後半の登場になると書かれていますが、どうやらこの計画は2023年初頭に変更されているようです。ただし、時期以外に変更されたという情報はありません。
このロードマップの楕円形の中に書かれている数字は最大コア/スレッド数を、四角の中に書かれている数字はTDPを示しています。次期EPYCはZen 4ベースとなり、120-280W以上の消費電力となることが書かれていますが、楕円形内には見えづらいですが>64と書かれており、64コア以上のコアが搭載されることを示唆しています。
実際、この情報はすでに出ていて、Zen 4ベースのEPYC「Genoa」では、これまでの8コア×8というチップレット構造とソケットが変更されて、8コア×12というチップレット構造になるというリークがあります。その場合においての最大コア/スレッド数は96コア192スレッドとなります。
既出の情報では、Genoaは最大400W TDPになるとも言われています。96コアなんだから・・・そうなるのはわかる。
EPYC 3000
そしてあともう一つ。ロードマップでは2段目となるEPYC 3000シリーズ。こちらは組み込み版EPYCとなっており、前世代はZenベースというモデルです。
こちらは、Zen 4ベースで最大64コアに変更されるようです。主な使用用途は、ロボットに組み込んだりIoTデバイスに組み込んだりするという用途になります。競合となるのはAtomとXeonの組込みシステム向けのプロセッサになるのでしょうか。
Zen 4はRyzen史上最大のアップデートになると見られています。Ryzenシリーズ自体もソケットが変わりDDR5のサポートが追加されるなどの変更が加えられる見込みです。
そもそも、EPYCにはZen 3+を採用したモデルは計画されていないのでWarholのキャンセルは影響ないというか関係ありません。