錦です。
AMDは昨日の発表会で、Zen 3ベースのAPU「Cezanne」のうち「Ryzen 7 5700G」と「Ryzen 5 5600G」を8月5日から単体での販売を開始することを明らかにしました。
Cezanneは、Zen 3 CPUとVegaで構成されるAPUで、AM4ソケット最後のAPUと見られています。
Ryzen 5000G
コンシューマー向けのCPUラインナップは以下の通り。
コア スレッド |
ベース クロック |
ブースト クロック |
GPU クロック |
GPU コア |
L2+L3 キャッシュ |
TDP | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Ryzen 7 5700G | 8C16T | 3.8GHz | 4.6GHz | 2.0GHz | 8 | 20MB | 65W |
Ryzen 5 5600G | 6C12T | 3.9GHz | 4.4GHz | 1.9GHz | 7 | 19MB | 65W |
製品自体の発表は、組込みシステム向けの末尾GEとともに4月に行われていますが、当初はOEM向けのみとなっていました。APUの単体販売は、Zen 2世代では日本でのみバルク品として販売されましたが、世界的に見れば久しぶりのことになります。しかも、今回はバルクではなくBOXで登場してくる見込み。
なお、Ryzen 3 5300G(4C8T/4.0GHz-4.2GHz)については単体販売のアナウンスはありませんでした。
CESでCPU単体のXなしモデル(65W帯)であるRyzen 9 5900やRyzen 7 5800が発表されましたが、そちらは未だにOEM向けのみの提供となっており、Cezanneはその無印版の代替としてリリースされるようです。
価格は、5700Gが359ドル(約3万9,400円)、5600Gが259ドル(約2万8,400円)となります。日本円での価格はまだアナウンスがありません。
Ryzen PRO 5000G
Ryzen 5000Gシリーズとともに、その企業向け版であるRyzen PRO 5000Gシリーズも登場しました。PRO版はメモリのフル暗号化・管理機能・セキュリティ機能が搭載されたモデルです。基本的な仕様は非PRO版と変わりません。
コア スレッド |
ベース クロック |
ブースト クロック |
GPU クロック |
GPU コア |
L2+L3 キャッシュ |
TDP | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
R7 PRO 5750G | 8C16T | 3.8GHz | 4.6GHz | 2.0GHz | 8 | 20MB | 65W |
R7 PRO 5750GE | 8C16T | 3.2GHz | 4.6GHz | 2.0GHz | 8 | 20MB | 65W |
R5 PRO 5600G | 6C12T | 3.9GHz | 4.4GHz | 1.9GHz | 7 | 19MB | 65W |
R5 PRO 5600GE | 6C12T | 3.5GHz | 4.4GHz | 1.9GHz | 7 | 19MB | 65W |
R3 PRO 5300G | 4C8T | 4.0GHz | 4.2GHz | 1.7GHz | 6 | 10MB | 65W |
R3 PRO 5300GE | 4C8T | 3.6GHz | 4.2GHz | 1.7GHz | 6 | 10MB | 65W |
Zen 3というAPUでリテール市場で出回るのは、また小型PCブームが来そうですし、GPUなしCPUを嫌うユーザーからすると、嬉しいことなのかもしれません。