錦です。
AMDは、Zen 3世代のデスクトップ向けAPUシリーズ「Ryzen 5000G」シリーズを発表しました。
Cezanneとして開発されてきた製品であり、モバイル向けはすでにCESで発表されています。今回はデスクトップ向けのラインナップとなっており、ソケットもAM4となっていますが、提供されるのは今の所OEM向けのみとなっています。なので、自作市場には今の所 縁がない製品になっています。
Zen 3をベースにしており、GPUにはVegaを採用しています。
コア スレッド |
ベース クロック |
ブースト クロック |
GPU クロック |
GPU コア |
L2+L3 キャッシュ |
TDP | |
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Ryzen 7 5700G | 8C16T | 3.8GHz | 4.6GHz | 2.0GHz | 8 | 20MB | 65W |
Ryzen 5 5600G | 6C12T | 3.9GHz | 4.4GHz | 1.9GHz | 7 | 19MB | 65W |
Ryzen 3 5300G | 4C8T | 4.0GHz | 4.2GHz | 1.7GHz | 6 | 10MB | 65W |
仕様はこの通りになっています。
グラフィックスの性能自体は前世代と変わらずと見ていいでしょう。今回大きく進化した点はおそらくCPU性能です。
競合となるのはおそらくRocket Lake-Sの「i7-11700」「i5-11600」とComet Lake-S Refreshとなる「i3-10305」でしょうが、ここではComet Lake-Sとの比較になっています。
ここではすべてのグラフでRyzenが勝っています。特に、5700Gと10700での比較はより詳細に記されており、純粋なパフォーマンスは80% Ryzenのほうが高速であるとしています。特に3DMark TimeSpyでは10700と比べて2.95倍高いスコアを持つとしています。
その他、クリエイティブな作業についても、DaVinci Resolveの4K Overall Scoreが2.04倍高速、その他のワークロードも合わせて平均38%高速であると主張しています。
無論、AMDが測定したものであるため公平ではない可能性があります。また、IntelはRocket Lake-SでCPUもiGPUも両方大幅にアップデートされているので、Ryzen 5000Gシリーズとどのように対するのかは不明です。
前述の通り、OEM向けのみの展開になっており、またバルクでも単体で提供されるかどうかは不明です。