錦です。
Greymon55氏が、AMDの次世代GPUシリーズ「RDNA」の最上位となるGPUコア「Navi 31」がテープアウト(設計終了)したと伝えています。
Next generation flagship graphics card has been taped out.
— Greymon55 (@greymon55) October 29, 2021
Navi 31
Navi 31は、前述のとおり「RDNA 3」ラインナップのGPUの最上位となるものです。RDNA 3は「Radeon 7000」シリーズのアーキテクチャのことです。
このGPUでは、AMDとして初めてマルチチップレットを採用したGPUということが大きな特徴となっています。CPUではすでに、マルチチップレットを採用して16コアや64コアのような多コアになっていますね。
RDNA 3では、このマルチチップレット(MCM)を採用したGPUはNavi 31とその一つ下位のモデルとなるNavi 32の2つと予想されています。具体的な構成についてはまだわからないことも多いですが、Graphics Core Die(GCD)とMulti Cache Die(MCD)の組み合わせになると言われています。
コア数の話ですが、RDNA 3ではCompute Unit(CU)という単位がなくなり、WGPという単位で、WGP 1基あたり256基のStream Processor(SP)を搭載しそれを30基搭載するので、2ダイ合わせて15,360基のSPを搭載するというのが今の見方です。
Radeon RX 7000シリーズはCUがなくなる ~ Radeon RX 7900 XTは15,360 SPを搭載する - Nishiki-Hub
テープアウト
テープアウトは、確かに開発段階で大きな前進ですが、ここからは製品化に向けた微調整・不具合の洗い出し・最適化などの段階を踏むことになり、実際に製品としてお目見えするのはかなり先の話。多くの情報では来年第4四半期になると言われています。
まだまだ先の話ですが、ただ、Navi 31の完成自体はほぼ目前になっており、割と予定通りに進んでいるのではないかと思います。そういった開発段階のリークということでした。なので実際にこれで製品がもっと早く登場するとかって話ではないです。