錦です。
Greymon55氏がRyzen 7000番台のAPUについてツイートしています。
Phoenix-H
— Greymon55 (@greymon55) November 11, 2021
5nm Zen4
up to 8C 16T
TDP<40W
Raphael-H
5nm Zen4
up to 16C 32T
TDP≥45W
Phoenix-H
Phoenixは、5nm プロセスで製造されるZen 4のAPUです。実質的には、来年年始にリリースされる見込みのZen 3+(Ryzen 6000)番台のAPU、Rembrandtの後継となるAPUラインナップです。
一応、APUの構成としては、Zen 4 CPUとともに、RDNA 2 GPUを同梱する構成になると見られています。
ツイートによると、最大のコア数は8コア16スレッドで、40W以下のTDPのSKUになるとのこと(つまりは35W帯ってことかな)。
Phoenix-Hの情報です。こちらは基本的に8コアのCPUということで大きなCPUコアのような変化はないはず。ただ、アーキテクチャ自体は全く新しくなっていますので、性能はその分向上している他、プロセスルールも進んでいますので、現行のVermeerと比べても、次期Rembrendtと比べても大きな性能の向上は見込めると思います。
Raphael-H
Raphaelは、Zen 4世代のCPUラインナップで、一応メインストリーム扱いなのですが、それがモバイルソケットに降りてくる感じですかね・・・。
ツイートによると、最大のコア数が16コア32スレッドにも及ぶとのことで、TDPも45W以上のハイエンドラップトップ向けに仕様になっていることがわかります。
CPUのマイクロアーキテクチャ的には、Phoenix-Hと同じくZen 4を採用することになっていますが、コア数の違いが大きな違いになると見られます。実際、Zen 4でもチップレットあたりの最大コア数は8コアになることがわかっているので、チップレット構造あるいは、3Dパッケージングを使用しない限りこの仕様の実現は不可能です。
同じモバイル向けでもPhoenixとRaphaelという2つの名前に別れたのは、おそらくモノリシックダイかマルチチップレットになるかの違いであったと考えられます。あるいは、GPUを搭載しないかになるのかと思いますが。
少なくとも、Alder Lakeに55W帯のAlder Lake-SがBGAソケットとして、モバイル向けで登場しそうな背景を見るに、そういったウルトラハイエンドPCという需要も徐々に大きくなっているのかもしれません。