Nishiki-Hub

国内外のPC/PCパーツ/スマホ/Appleなどの最新情報を取り上げています

Microsoft、「Windows Subsystem for Android」を廃止 ~ 来年3月にサポート終了

3行まとめ

Microsoftは、Windows上でAndroidアプリケーションの動作をサポートする「Windows Subsystem for Android」機能を廃止することを発表し、2024年3月6日からMicrosoft StoreからAmazonアプリストアをダウンロードできなくなったことを明らかにしました。

WSA

「Windows Subsystem for Android」(WSA)は、Windows 11の新機能の一つとして採用されたもので、Windows上でAndroidアプリケーションを動作できるようにしたものです。AppleがMacとiPhoneの連携を進める中、MicrosoftはWindowsとAndroidの連携を深めようとしていますが、その戦略の一貫と見られており、Windows上でAndroidアプリケーションが動作することに期待が集まっていました。

しかしWSAは、Googleとの共同開発ではなく、AmazonとIntelの協力によって実現しているため、アプリのインストールのフロントとなるのはGoogle Playではなく、Amazonアプリストアとなっており、この影響でGoogle Playにのみ公開されているアプリケーションや、Google製のアプリケーションの利用はできませんでした。

基本的な対象としては、AndroidゲームをWindowsでもプレイできるというものでしたが、同じ時期にGoogleも「Google Play Games」というPCでAndroid上でのゲームを遊べるソフトウェアの配信を初めたことによって逆風が吹いていました。更に、WSAにはAPK(Android Application Package)のインストール機能も備わっていましたが、2021年からGoogleはGoogle PlayでAPKのサポートを廃止し、App Bundleを必須にしていたため、APKでのアプリケーション配信も減少していき、こちらも逆風となりました。

WSAの廃止はすでに始まっており、本日よりMicrosoft Storeから、実質的にWSAのインストール手順でもあった「Amazonアプリストア」のダウンロードが不可能になっているようです。なお、既存のアプリケーションに対して同社は、2025年3月5日まではサポートを続けるとしています。

Microsoftは、廃止の理由を明らかにしていません。

なお、同じブランド名を冠している「Windows Subsystem for Linux」についてはなんの影響もありません。

関連リンク