錦です。
未脱獄でiOSのダウングレードや、最新ではないiOSにアップデートしたい時、条件がいろいろありますがSHSHというものを利用したやり方があります。
SHSHって?
SHSHとは「SingnatureHash」の略で、Appleが発行している「復元を許可する証明」です。つまり、復元することを許可するものです。
基本的に、SHSHは最新のiOSしか発行されませんが、最新のiOSがリリースされたあと数日間だけその一つかもう一つ前のSHSHが発行されています。これも数日すれば発行が終わりますが、現在はiOS11.4リリース直後ですので、iOS11.3.1のSHSHがまだ発行されています。
SHSHが発行されている期間は、その発行されているiOSバージョンのバックアップデータが手元にあれば一つ前のバージョンにダウングレードすることができます。
では、発行しているのになぜダウングレードできないのでしょうか。これはSEPというものが絡んで来ます。
SEPとは?
SEPとは「Secure Enclave Processor」の略で、TouchID、FaceIDといったセキュリティに関するシステムです。
SEPにもバージョンがあり、ダウングレードやアップデートには、iOSのバージョンにあったSEPバージョン。つまり、iOSのバージョンと互換性のあるバージョンのSEPが必要となります。
しかし、SHSHを使った復元やダウングレードでは、このSEPの復元やダウングレードができません。
つまり、iOSのバージョンアップとともにSEPのバージョンアップして、且つSEPが復元先のiOSに対応していない場合、SHSHを使って復元することはできません。
なんか難しいですね。
で、iOS11.3.1とiOS11.4ではというとSEPは互換性があります。しかし、iPhoneX/8/8Plusでは互換性が一部ない可能性が出てきたのです。
一部 ない
実際には、一部 ないだけなので、復元やダウングレード自体は成功するものの、FaceID TouchIDが利用できなくなる模様です。
このような事象自体はSEPの互換性によるものなので珍しくなく、iOS10.2の時も発生したようです。