スマホやパソコンからネットを利用していて、Googleが提供するサービスを使ったことのない人はいないだろう。Googleは、検索を中心に、ネット上で絶大な影響力を誇る。以前紹介されたGAFAの一部である。
日本を含む各国は、こうしたプラットフォーマーと呼ばれるIT企業に支配されることを恐れている。すでにネット上ではプラットフォーマーの支配が進んでいるのは確かである。そんな中、EUは新EU著作権指令を決議した。これは、GoogleやBingなどの検索エンジンには非常に痛手であることは確かだ。
指令の内容
この指令は法律レベルの権限を持つ。つまり、守らなければ「違法」扱いになり、法的責任を問われる。
今回取り上げたいのは 第十一条 と 第十三条である。
第11条(抜粋使用料):Google、Bingなどのニュース収集サイトは記事の抜粋についても、免責不能な使用料を支払うものとする。
第13条(フィルター義務):Google、YouTube、Facebook、Twitterなどのプラットフォームは、利用者からアップロードされるコンテンツを監視し、著作権違反摘発に努めなければならず、怠った場合は法的責任を負う。
これは、EU全体で決議されたもので、影響力が絶大である。この中で、第十一条に対しGoogleが以下のような画像をリークした。
これは、GoogleがSearchEngineLandにリークした画像である。リンクの部分が表示されていないことがわかる。このEUの指令はあくまで「使うな」ではなく「使ってもいいけど、金は払えよ」というものである。Googleは「そんなことしたら こんなことになるよ」という脅しをこの画像に込めていることがわかる。
ついでに言うと、EUでこの指令が決議される前には、すでにドイツ スペインの各団体・企業が白旗を挙げている。新聞社には大きな痛手となる。
Googleは世界一の検索プラットホームの保持者であり、そのGoogleから流入してきた読者も多い。しかし、Googleが掲載を取り消すと、その流入した読者はなくなる=Googleからの流入に頼ってきたメディアではトラフィックの激減で最悪 倒産 になる可能性も大いにあり得る。
そうなってくると、間接的ではあるが、国自体にも影響が及ぶ。すくなくともGoogleは、この指令には猛反対しているようだ。
Write:Yumi(@nico_yuumi)