錦です。
スマートフォンが高額化していく一方で加熱する、安価な「中古スマートフォン市場」ですが、その劣化具合の基準は店や企業によってまばらです。
国内の中古スマホ販売事業者などで形成される「リユースモバイル・ジャパン(以下 RMJといいます)」は、中古スマホの劣化具合を5段階で格付けする統一基準を公表しました。
リユースモバイルガイドライン 初版 (PDFファイル 2.57MB)
内容
このガイドラインの対象になるのは、スマートフォン・タブレット・フィーチャーフォンで、評価段階は S(未使用品)/A(美品)/B(中程度品)/C(使用済み品)/J(ジャンク)で評価されます。
S~Cは、通常販売できますが、Jの場合、修理して「整備済み製品」として販売するか、そのままジャンク品・ASIS品として販売になります。ジャンク品の場合、その旨(なぜジャンク品なのか)を表示して販売する必要があります。
また、すべてのランクに「各端末の商品情報の表示」「各端末の格付け結果の表示」「格付けの詳細の表示」「保証期間の設定・表示」が求められ、ジャンク品にはその上「安心安全評価・機能評価でのNG内容の表示」と先述の「ジャンク品である旨」の表示が求められます。
評価段階
評価はいくつかの段階を踏みます。
まず、買取時に「端末ロックに関する確認」「利用者情報の残存がないことの確認」「不良端末ではないことの確認」を行います。
それをクリアすると、次に「端末ロック等に関する評価」「ネットワーク利用制限に関する評価」「利用者情報の残存がないことに関する評価」を行います。これら2つの段階が「安全安心評価」になります。
その後、外装評価で S~Jに区別されます。
S~Cの場合、機能評価に移ります。
それをクリアすると通常販売になります。
安全安心評価でNGが出ると、消費者に販売せず、部品取り用・再資源化用になります。
外装評価でJ評価、機能評価でNGが出ると、部品取り用・再資源化用にして消費者に販売しないか、格安でジャンク品として販売するか、修理して「整備済み品」として販売します。
その他
また、このガイドラインには「買取時に確認する出品者の個人情報」や、先述の評価の基準など、中古スマートフォン販売に関する多くの情報が掲載されており、今後 ソフマップやIOSYSなどの中古スマートフォン販売店はこれに準拠して中古端末を販売することになります。