錦です。
Googleは、ストリーミングゲームプラットフォーム「STADIA」を発表しました。
ストリーミングゲームプラットフォーム
ストリーミングゲームプラットフォームは、名の通り、ゲームをストリーミングするプラットフォームということです。ストリーミングというと、NetflixとかYouTubeなどの動画や、Apple MusicやSpotifyなどの音楽を思い出す人が多いと思いますが、今回はゲームです。
ゲームは近年、グラフィックスの性能やプロセッサ自体の性能などで大きく差が出る、3Dを駆使したゲームが多数出ています。PUBGやApexなどがいい例ですね。それらのゲームを遊ぶには、10万円を超える非常に高価なパソコンが必要になります。しかも、数年前の同価格のパソコンでもこれらのゲームを遊ぶことが難しいかもしれません。性能や価格などで、手が出せない人も多かったはず。
しかし、このGoogleが発表したストリーミングゲームプラットフォーム「STADIA」では、それらのスペックを必要とする処理をすべてGoogleのサーバーで行い、それをストリーミングすることでプレイヤー側の処理を大幅に軽減します。
また、STADIAでは ブラウザやスマホ・Chromecastから、ダウンロードもインストールもなしで使えるので、たとえばYouTubeのゲーム予告編やプレイ動画から「今すぐプレイする」ボタンを押せば、すぐ動画再生のようにその場でフルクオリティのゲームが遊べます。
YouTubeと密接な連携
STADIAの機能の一部は、YouTubeでゲーム実況をしている人にとってとても有用なものが含まれています。
まず「Crowd Play」という機能。これは、ライブ配信中に、視聴者が「一緒に遊ぶ」ボタンを押すことで、ソフトを立ち上げる必要なく、チャットルームの気軽車で遊ぶことができます。
そして「State Share」。これは、ゲームのシチュエーションを切り取って、視聴者に遊ばせることができる機能です。これも、データのダウンロードはいらず、アクセスすることですぐに遊ぶことができます。ゲームのセーブをシームレス化したものとのこと。
これらの機能で、YouTubeと密接な連携が行われています。
Play Nowボタン(今すぐプレイする)は、YouTubeだけでなく、リンクなどでSNSやウェブサイトでシェアすることもできます。
コントローラ
コントローラも、PCやゲーム機などの従来のものが利用可能ですが、GoogleはSTADIAに最適化されたコントローラ「STADIAコントローラ」も発表しました。
STADIAコントローラは、ゲームする端末に接続するのではなく、WiFiに直接接続します。STADIAは、サーバーで処理を行うため、サーバーにコントールを送る必要があり、端末を経由していると遅延が発生するためこのような仕様になっています。
STADIAコントローラには、音声入力する用のマイクと、Googleアシスタントボタンが設置されています。
プレイ環境
さて、ここで重要になってくるのが、サーバー側のスペック。サーバー側のスペックも申し分ないものになっています。
CPUは、カスタムされたx86プロセッサーを採用し、コア数は不明ですが、HyperThreadingに対応し、クロック数は2.7GHzです。キャッシュは二次・三次合わせて9.5MBです。
RAMは、16GBで 484GB/sの能力まで上げることができます。
GPUは、AMDのVega 56をカスタムしたモデルで、マルチGPUにも簡単にスケールします。10.7TFLOPSの性能を持ちます。単純比較で、4.2TFLOPSのPS4 Proとは2倍以上、6.0TFLOPSの性能を持つXbox One Xとは1.7倍くらいの性能を持ちます。
これだけのスペックがあれば、どんなゲームでもできそうですね。
開発環境
開発環境は、Linuxベースで、クロスプラットフォームのグラフィック・コンピューティングAPI Vulkan、カスタムのクラウドネイティブゲーム用レイヤー。
ゲームの開発には、APIも用意されます。UnityなどのPCやマルチプラットフォームで広く使われるツールにはそのまま対応します。
支払いは統合
GooglePlayなどで、すでに支払い方法を登録しているユーザーは、すぐにゲームに参加できます。
この説明的には、プリペイドカードでゲームに参加することはできそうということかな。
表現能力
発表時点では、4K HDR 60FPSに対応しますが、将来的には、8K 120FPSに拡張することも発表しています。
日本はまだ
サービスの開始は年内で、米国・カナダ・イギリス・欧州の一部からサービスが開始されます。夏にまた改めて情報が公開されるとのこと。
ゲームを変えるな・・・これ。
Source:Engadget , ITmedia PC USER