禁輸品目

フッ化ポリイミド
レジスト
フッ化水素（3品目）

与える影響

まず、これらの品目がどのような分野に影響があるかというと、半導体・ディスプレイです。これは、韓国にとって大きな痛手になります。

半導体・ディスプレイ・スマートフォンなどのこの禁輸品目が影響を与える分野はかなり広いです。そしてこれらの分野はSamsungをはじめとしてかなり韓国の得意とする分野です。SamsungやLGといった韓国企業も影響を被ることになります。

これらの品目がどんな用途に使われるかというと、半導体の洗浄や、半導体に塗る感光剤、ディスプレイに使われるものです。

企業への影響

Samsung

Samsungはもちろん、ディスプレイ事業・半導体事業ともに影響を受けます。これにより、世界的な企業にも影響が発生し、米国企業へも影響を与えることになるかもしれません。

また、Galaxyにも影響があるかもしれません。ディスプレイといい、半導体関連といい、割と

LG

LGもディスプレイ事業で影響を受けます。特にLGの場合、Appleなどとも共同でディスプレイ開発したりなど、こちらも世界的な企業と関係がある企業で、特にハイエンドディスプレイに関しては影響があると見られます。

Apple

先述の通り、韓国の特にディスプレイ事業はAppleに大きな影響を与えています。iPhone XSのディスプレイはSamsungが供給していたり、Apple StoreにはLGのディスプレイがあったりと、影響は大きそうです。特に、折りたたみ式のディスプレイに関しては、Samsungから供給を持ちかけられているという噂と、LGと共同開発しているという情報もあったりと影響があります。

半導体の方は、まず、Apple AチップはTSMCであったり、iFixitの分解などからiPhoneストレージも東芝から供給されていたりとなっており少なくとも影響は少なそうです（昔のMacやiPhoneには一部Samsungの半導体が採用されています）。

Google

Googleに関してはさほど影響はなさそうですが、この禁輸により、Galaxyのシェアが伸び悩んだ場合、Androidのシェアが下がる可能性が少なからずあります。

また、PixelにもSamsungディスプレイが採用されるみたいな情報があるので、これも影響が・・・。

NVIDIA

NVIDIAでは、次世代GPUのプロセスルールに、Smasung 7nmを採用すると言われています。もしこの方向で調整中ならば、次世代GPUに影響があるかもしれません。

AMDはTSMC 7nmなので影響はないかと・・。

自作PC市場にも

もちろん、半導体はこれらだけでもなく、自作PCにも影響を与えます。

Samsung SSDや、Samsungのメモリ、その他Samsungのコントローラを利用した製品にも影響があると思われます。これによって、vRAMなどにも影響がある場合、先程AMDにも影響がないなんて言いましたが、AMDがSamsungから供給を受けている場合、影響があるかもしれませんね。少なくとも、Samsung製品には影響がありそうです。

よく言えば、いまの半導体過剰供給の緩和につながると言えますが、正確には価格が高騰していくので、消費者からするとマイナス・・・。関係の改善化が期待されます。