錦です。
Macは、CPUをIntelから、dGPUをAMDから供給しています。CPUは基本的にWindows向けにも販売製造されるものをMacに流用することがほとんどですが、たまにMac専用のモデルが存在します。しかし、GPUはそうではありません。
AMDは、Mac向けGPUシリーズとしてRadeon Proシリーズを展開しています。これは、基本的にMacにのみ供給されるモデルですが、ベースはWindowsにも提供されているRadeon RXと同じです。
IntelとAMDの専用モデル
両者は、先述の通り、Apple専用モデルを用意することがあります。しかし、AMDにはとある問題があるのです。
IntelのApple専用モデルは、若干性能をいじった程度。コア数やTDPなど大きな変更はありません。しかし、AMDのApple専用モデルのGPUはそうではありません。
この問題がMacBook Pro 16インチ発売時に勃発しました。
MacBook Pro 16インチに搭載されたRadeon Pro 5500Mは、RX 5500Mと大きな性能脳の差がありました。CUのコア数です。CUの数はAMD GPUでは重要な数値になります。それが、RX 5500Mが22なのに対して、、Pro 5500Mは24です。同じ数字を持つデスクトップ向けのRX 5500も22であり、現時点で、Navi 14コアを採用しているGPUでのフルスペックモデルはRadeon Pro 5500Mとなっています。これには、Windowsユーザーが若干不満を漏らしており、Appleにだけハイスペックなものを供給しているとしています。
たしかに、24CUのRX 5700XTがまもなく登場するという噂ですが、まず発売日が1ヶ月程度早いというのは、納得が行かないユーザーもいます。Navi 14のフルスペックモデルである24CU GPUをいち早く体験したいユーザーは多いはずです。しかし、現状では、MacBook Pro 16インチでしかそれを体験することはできません。
Mac Proでも
そして、それはMac Proにも。Mac Proには新カスタムとして、Radeon Pro W5700Xが予定されています。これも、WindowsなどのMac以外のPC向けに発表されている Radeon Pro W5700よりもCUの数が多いモデルになっています。
こちらに関しては、まだRadeon RX 5700XTが40CUでフルスペックモデルが自作erの手に渡るのでそれほど大きな不満を吐露するユーザーは少ないですが、Radeon RX 5700XTがゲーミング向け・汎用GPUであり、Radeon Pro W5700がクリエイター向けGPUと定義されているであることを考えると、少なからず不満を持つユーザーはいそうです。
Intel
IntelはAppleに先行発表したあと、一般向けにも発表する流れがあります。確かに、Appleに先に供給するというのに問題はありそうですが、そもそも、このような場合、Appleの発表→Intelの発表→Intelの発売→Appleの発売の順なので、Appleのほうが発売自体は遅くなります。