錦です。
日本AMD株式会社が、これまでOEM向けにのみ供給されていた「Ryzen 9 3900」について、8月中に販売が開始されることになったことがわかりました。
Ryzen 9 3900
Ryzen 9 3900はこれまで、OEM向けのみの提供になっており、一般向けにはRyzen 9 3900XあるいはRyzen 7 3800Xを利用する必要がありました。今回はそれが一般向けに開放された感じです。市場予想価格は54,800円(税抜)になっており、販売開始時期は8月中を予定しているとのこと。
仕様は、12コア24スレッド、3.1GHzベースクロック、4.3GHzシングルブーストクロック、768KB L1キャッシュ、6MB L2キャッシュ、64MB L3キャッシュ(72MBキャッシュ)、TDP 65Wとなっています。ソケットは共通のAM4ソケット、対応チップセットはRyzen 3000シリーズと共通で、X470・B550以降となります。
クロックを落とすことにより、TDPを65Wに抑えることができているので、TDPとクロックの仕様はRyzen 9 3900Xと3900XTに劣りますが、それ以外は共通の仕様になっています。
SKU | コア数 | スレッド数 | ベースクロック | ブーストクロック | キャッシュ (L2+L3) |
TDP | ソケット |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Ryzen 9 3900 | 12 | 24 | 3.1GHz | 4.3GHz | 72MB | 65W | AM4 |
Ryzen 9 3900X | 12 | 24 | 3.8GHz | 4.6GHz | 72MB | 105W | AM4 |
Ryzen 9 3900XT | 12 | 24 | 3.8GHz | 4.7GHz | 72MB | 105W | AM4 |
メモリは、2チャンネル DDR4-3200がネイティブになっており、手動オーバークロックにも対応。PCI Express自体もCPUだけで16レーン持っています。
Ryzen 9 3900の単体販売にあたっては、クーラーは同梱されず、別途用意する必要があります。