錦です。
AMDは、先程の発表会にて、RDNA 2の製品となるRadeon RX 6800/6800 XTとRadeon RX 6900 XTを発表しました。
RDNA 2は、RDNAの進化系となり、Direct X 12 Ultimateをネイティブでサポートします。レイトレーシングにも対応し、まず35のゲームが対応することがわかりました。
仕様を見ていきます。
RX 6800 | RX 6800 XT | RX 6900 XT | |
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コア | Navi 21 XL | Navi 21 XT | Navi 21 XTX |
CU | 60 | 72 | 80 |
SP | 3840 | 4608 | 5120 |
ゲームクロック | 1815MHz | 2015MHz | 2015MHz |
ブーストクロック | 2105MHz | 2250MHz | 2250MHz |
メモリ | 16GB GDDR6 |
16GB GDDR6 |
16GB GDDR6 |
キャッシュ | 128MB | 128MB | 128MB |
メモリバス | 256bit | 256bit | 256bit |
TBP | 250W | 300W | 300W |
価格 | $579 | $749 | $999 |
今回、キャッシュの速度が向上したことがアピールされており、キャッシュ+GDDR6の構成の帯域が2.7倍に、消費電力は0.9倍になったことが明らかにされています。
それぞれのモデルで競合相手として比較されたのは、RX 6800がRTX 2080 Ti、RX 6800 XTがRTX 3080、RX 6900 XTがRTX 3090でした。
AMDの発表が正しければかなり性能の良い製品になっており、RX 6900 XTについては、約24万円のRTX 3090の性能が、その半額で手にい入れられることになります。
AMDは、Ryzen 5000シリーズとの互換性に触れ、Ryzen とRadeonの組み合わせで「Smart Access」が利用可能とし、CPUによるビデオメモリへのフルアクセスが可能になり、遅延が少なくなるとしています。これにより、同じCPUでもゲームによってはRTX 3080比最大13%フレームレートが向上する(RX 6800 XTの場合)としており、Ryzenとともにゲーム性能の向上をアピール。特に、AMDはRyzen 5000シリーズとRadeonの最適な組み合わせを案内し、「Ultimate PC Gaming Platform」として紹介しました。
- Ryzen 9 5950XとRadeon RX 6900 XT
- Ryzen 9 5900XとRadeon RX 6800 XT
- Ryzen 7 5800XとRadeon RX 6800
- Ryzen 5 5600Xは何もなかった
そしてもう一点。ラグのお話ですが、AMD FreeSyncとAMD Anti-Lagを活用し、ラグを37%低減したとしています。
価格と発売日
価格は、Radeon RX 6800が579ドル(約6万400円)、RX 6800 XTが749ドル(約7万8千円)、RX 6900 XTが999ドル(約10万4200円)となります(円換算は本稿執筆時点のもの)。発売日は、Radeon RX 6800とRX 6800 XTが11月18日、RX 6900 XTが12月8日になります。国内の代理店での対応は、分かり次第お伝えします。
なお、Ryzen 5000シリーズの発売日は、11月5日になります。
発表会は以下からご覧になれます。