錦です。
マイニングソフトの「NBMiner」がv39.0にアップデートされ、マイニング制限（LHR）版のGeForceで本来の性能の最大70%のマイニング性能を発揮できるようになったことがわかりました。
LHR
LHR（Lite Hash Rate）版のGeForceは、マイニング需要の高まりによって、ゲーマーに届かなくなってしまったGeForceを本来のターゲットであるゲーマーに届けるためにリリースされた、GeForceにハードウェアレベル・ソフトウェアレベルのマイニング制限を導入したマイナーアップデートが施されたGeForce RTX 30シリーズです。現在、流通する新品のほとんどはRTX 3090を除きLHR版です。
NBMiner
NBMinerは、LHRのマイニング制限を解除するものではなく、特定のアンロックが可能な最大のハッシュレートの値を調整することができるようになったそう。つまり、完全に制限は解除しないものの、部分的にマイニング性能を高めることができるようになったということです。
LHR版では本来のマイニング性能の50%に制限されていますが、NBMinerそれが最大70％にアンロックできるようになりました。ただし、これはイーサリアムアルゴリズムのみサポートされているそうで、他のアルゴリズムはサポートされません。開発者は68%を推奨の値としています。
完全にLHR制限を突破するものではなくとも、実質的なLHRの回避にもなってしまっています。
品薄になる懸念
先日リリースされたRadeon RX 6600 XTは、その電力効率の良さが仇となり、現状のGPUの中で最も電力効率の良いマイニングGPUと認知されてしまっており品薄が懸念されていますが、今回のこの情報も、GPUの品薄を後押しするものになる可能性があり、これからGPUを購入する予定のある人は注視すべき話題となるでしょう。
少なくとも、本来のGeForceから見ると30%ほど性能は劣るものの、LHR版のGeForceから見れば50％近くマイニング性能が上がることになるので、マイナーから見ると魅力的です。
5月ごろに一時落ち着きを見せた暗号通貨の価格は、再度上昇しており、それに伴い落ち着いていたマイニングブームは再び熱を帯びつつあり、再びGPUの品薄が発生する可能性があります。節度を持った購入をしていただきたいものです。
