錦です。
NVIDIAは先程「GeForce RTX 4060 Ti」と「GeForce RTX 4060」を正式に発表しました。
RTX 4060シリーズ
この2つの製品はAda LovelaceをベースとするGeForce RTX 40シリーズのミドルクラスのGPUです。
RTX 4060 Ti | RTX 4060 | |
---|---|---|
コア | ||
トランジスタ数 | ||
CUDAコア数 | 4352 | 3072 |
SM数 | 34 | 24 |
RTコア数 | 34 | 24 |
Tensorコア数 | 136 | 96 |
ベースクロック | 2,310MHz | 1,830MHz |
ブーストクロック | 2,540MHz | 2,460MHz |
メモリ | 16GB/8GB GDDR6 |
8GB GDDR6 |
メモリバス | 128bit | 128bit |
帯域幅 | 288GB/s | 272GB/s |
実効値 | 554GB/s | 452GB/s |
メモリ速度 | 18Gbps | 18Gbps |
消費電力 | 160W | 115W |
リリース状況 | 8GB 5月24日 16GB 7月 |
7月発売 |
価格 | 8GB: ¥69,800 16GB: ¥88,800 |
¥52,800 |
今回特筆すべき点なのは、やはりRTX 40シリーズのミドルレンジクラスのGPUであるという点です。これまではAda Lovelaceが登場してから半年間はRTX 4090~RTX 4070とハイエンドクラスのラインナップの拡充が続いていましたが、この度ついにミドルレンジクラスが登場したことになります。なぜ、RTX 40シリーズのミドルレンジクラスが待望されていたのかというと、ジェネレーティブAIで非常に高い性能を誇るTransformer Engineを搭載したTensorコアが気軽に使える環境ができたからです。これは嬉しい方も多いと思います。
そして、NVIDIAは電力効率の高さも強調しており、RTX 3060 TiはTGP 160W、ゲーム時は平均140W、アイドル状態では7Wとかなり抑えられていますね。
また、vRAMについても8GB版とともにRTX 3060 Tiには16GB版が用意されています。このグレードではせいぜい12GBか、競合のIntel Arc A770が16GB搭載しているだけでしたが、大本命NVIDIAもミドル向けに大容量メモリモデルを投入した形になります。ただし、画質設定を適切に設定すれば、スイートスポットは8GBであるとしています。
メモリの帯域幅は結構大きく下がっていますが、実効値は大幅に向上しています。なんか最近vRAM、ブーストっぽい値が書かれるようになってきましたね。おそらくキャッシュの影響でしょう。
それ以外では、DLSS 3.0に対応する他、AV1エンコードをサポートしている第8世代NVENCが搭載されています。
発売と価格
発売日は、RTX 3060 Tiの8GBが5月24日、残るRTX 3060 Ti 16GBとRTX 3060は7月発売とちょっと期間が開きます。
価格は、RTX 3060が52,800円~、RTX 3060 Ti 8GBは69,800円~、16GBモデルが88,800円~となっています。
関連リンク
- GeForce RTX 4060 Family Is Here: NVIDIA’s Revolutionary Ada Lovelace Architecture Comes to Core Gamers Everywhere, Starting at $299 | NVIDIA Newsroom
- GeForce RTX 4060 & RTX 4060 Ti Announced: Available From May 24th, Starting At $299 | GeForce News | NVIDIA
- GeForce RTX 4060 Ti & 4060 グラフィックス カード | NVIDIA