錦です。
Igor's LABが独自の情報として伝えている情報によると、第12世代Alder Lake-Sと第13世代Raptor Lake-Sの詳細な電力の情報がわかりました。
PL4
PLは、Power Limitのことで間違いありませんが、今回はその話。基本的に、PL1はTDP、PL4はそのCPUで出る最大の電力ということになっています。
Alder Lakeからは、PL4の定義が変わっており、これまで、プロアクティブの動作段階だったのが、リアクティブ動作に移行したとのこと。リアクティブ動作は、プロアクティブよりも最適な動作環境となり、よりk高いクロックに到達できるようになります。ただし、PL4が電力の上限というのには変わりはないとのことです。
このPL4のピークパワーは10msの間張り付くことが可能だとのことです。
PL2とPL4
Igor's LABがAlder Lake-SとRaptor Lake-Sの35W/65W/125Wの電力の詳細な仕様をまとめています。
これによると、全体的にRaptor LakeでPL2の値は向上するものの、PL4の値は下がっています。PL2が上がったからなのか、Iccmax(CPUコアへの最大供給電流)については上がっています。
これは、Alder LakeからRaptor Lakeで電力効率が改善した・・・というわけではなく、ここらの判断は難しいです。
ADL | RPL | 比較 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
PL1 | PL | Perf | Baseline | Perf | Baseline | Perf | Baseline |
125W | PL2 | 241W | 188W | 253W | 188W | 12W | 0W |
PL4 | 359W | 283W | 283W | 238W | -76W | -45W | |
65W | PL2 | 202W | 126W | 219W | 133W | 17W | 7W |
PL4 | 311W | 195W | 277W | 179W | -34W | -16W | |
35W | PL2 | 106W | 78W | 106W | 80W | 0W | 2W |
PL4 | 177W | 131W | 152W | 118W | -25W | -13W |
これは、上の表からPower Limitの部分だけを抜き取ったものです。
ADLの構成
Igor's LABは、Alder Lakeのコア構成もリークしています。
それによると、8C+8cの構成は125W/65W/35Wが存在し、6C+0cの構成には65Wと35Wが存在することがわかりました。
以下は、過去の記事に向けて作った既出のADLの構成表を一部切り取ったものです。
シリーズ | TDP | コア数 | スレ ッド |
iGPU EU数 |
Chip | ブランド | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
PL1 | TDPの範囲 | 性能 | 効率 | 合計 | ||||||
S | A | 35W 65W |
25W~35W 65W |
8 | 8 | 16 | 24 | 32 | S1 | Core i9 |
8 | 4 | 12 | 20 | 32 | Core i7 | |||||
6 | 0 | 6 | 12 | 32 | S2 | Core i5 | ||||
4 | 0 | 4 | 8 | 32 | Core i3 | |||||
K | 125W | 95W~125W | 8 | 8 | 16 | 24 | 32 | S1 | Core i9 | |
8 | 4 | 12 | 20 | 32 | Core i7 | |||||
6 | 4 | 10 | 16 | 32 | Core i5 |