錦です。
Geekbenchから第12世代Alder Lake-Pが大方出揃いました。
モバイル向けAlder Lake-P
モバイル向けAlder Lakeは2つのラインアップに分かれています。Alder Lake-PとAlder Lake-Mの2つで、Alder Lake-Pが「Tiger Lake UP3」と「Tiger Lake-H」の後継、Alder Lake-Mが「Tiger Lake UP4」の後継です。もっとわかりやすく言うと、一般的なモバイル〜ハイエンドモバイルがAlder Lake-P、超軽量モバイル向けがAlder Lake-Mだということですね。
で、Alder Lake-Pはその中でもやはりハイエンド向けとビジネス向けのような感じで別れています。具体的には、ビジネス向けの「Tiger Lake UP3」の後継が製品の末尾がP、ハイエンド向けの「Tiger Lake-H」の後継が製品名の末尾がHのような感じですね。末尾Pは昔の末尾Uと思っていただければわかりやすいかと。末尾Hはハイエンドノート向けというのは数世代前から共通ですのでわかりやすいかと思います。
で、そのラインナップがほぼ全てGeekbenchで確認することができるようになりました。
それらをまとめた表がVideoCardzに掲載されていましたのでまとめます。
H | Pコア | Eコア | コア スレッド |
ベース クロック |
ブースト クロック |
シングル | マルチ | シングル サンプル数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
i9-12900HK | 6 | 8 | 14C/20T | 2.9GHz | 5.0GHz | 1801 | 9847 | 2 |
i7-12800H | 6 | 8 | 14C/20T | 2.8GHz | 1654 | 9618 | 1 | |
i7-12700H | 6 | 8 | 14C/20T | 2.7GHz | 4.6GHz | 1689 | 10100 | 6 |
i7-12650H | 6 | 4 | 10C/16T | 2.7GHz | 1738 | 10016 | 1 | |
i5-12500H | 4 | 8 | 12C/16T | 3.1GHz | 1552 | 7631 | 2 | |
i5-12450H | 4 | 4 | 8C/12T | 2.5GHz | 1613 | 8186 | 1 |
P | Pコア | Eコア | コア スレッド |
ベース クロック |
ブースト クロック |
シングル | マルチ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
i7-1280P | 6 | 8 | 14C/20T | 2.0GHz | 4.7GHz | 1602 | 6369 |
i7-1260P | 6 | 8 | 12C/16T | 2.5GHz | 4.6GHz | 1721 | 9697 |
i5-1240P | 4 | 8 | 12C/16T | 2.1GHz | 4.4GHz | 1149 | 3060 |
まだ、製品の登場前で十分なデータがないため、上位SKUのスコアを下位SKUのスコアが上回るという逆転現象が起きていますが、サンプルが少ないのでこうなっています。
あと、これはどうなるかはわからないのですが、Tiger Lakeは、メインストリーム(UP3/UP4)でcTDPという、デバイスの熱容量によってクロックをメーカーが範囲内で自由に設定できるという仕組みが採用されていました。Alder Lake-Pがこうなるかはわかりませんが、それを考慮すると、もしかしたらこの時点でのベンチマークは大した意味を持たないのかもしれません。
CESで登場
一応、今回リストされている製品はすべてCESで登場すると見られています。ただ、すでに確認されているAlder Lake-Pの中にCore i3モデルが発見されてないことなどから多分これがラインナップの全貌ではないと思います。ただ、それがCESで登場するのか、それ以降なのかはわかりません。
CESでのIntelの発表ではモバイル向けAlder Lake以外にも、デスクトップ向けのAlder Lake-Sの無印と末尾Tモデルが登場するとみられています。Intelは1月4日(現地時間)に基調講演を予定しています。