錦です。
阪急電鉄は12日、12月17日の初発からダイヤ改正を実施することとともに、ダイヤ改正の内容を明らかにしました。同時に、直通する山陽電気鉄道・阪神電気鉄道・Osaka Metro 堺筋線・能勢電鉄と、阪神を通じて線路がつながる近畿日本鉄道でもダイヤ改正が行われています。この記事では阪急について取り扱います。
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準特急が登場【京都・神戸】
今回のダイヤ改正では、京都本線と神戸本線で運行されている快速急行が準特急に変更されます。
停車駅は快速急行と変わりませんが、色が準特急となります。これによって特急または特急に準ずる種別が快速特急・特急・通勤特急・準特急の4種となりました。
阪急電鉄は、この変更に打ついて座席指定サービスの開始を見据えた変更としており、京都線で計画している座席指定サービスは、特急・準特急・通勤特急の特急種別で行うとしています(詳細は以下)。
女性専用車両が統一
京都線・千里線
準特急に伴う変更
前述の通り、快速急行が準特急に置き換わります。停車駅に変更はありません。
また、一部の通勤特急が準特急に置き換わり、淡路に停車する電車の本数が増えます。通勤特急は朝ラッシュ時に上下3本ずつの計6本になります。
初代 京とれいんが廃止?
京都本線の土日祝ダイヤで運行されていた快速特急Aが廃止されることが発表されました。快速特急Aは京都線で走る初代「京とれいん」専用の種別で、停車駅は大阪梅田・淡路・桂・烏丸・京都河原町と阪急全体で見ても唯一十三を通過する種別となっていました。
十三を通過(扱い)にした理由としては、初代 京とれいんに充当されている6300系は他の京都本線を走る電車とドア位置が異なっているため、ホームドアが設置されている十三では客扱いができないためです。そして、快速特急・快速特急Aはその前を特急が走っており、この特急を追い抜きませんので、調整のため十三に運転停車はします。
そしてこの快速特急Aが廃止され、快速特急が「京とれいん 雅楽」のみの4往復に減便されます。これは初代 京とれいんおよび6300系の京都本線定期ダイヤが消滅することを意味しています。
快速が廃止され急行が復活
京都線では、快速が廃止され、停車駅に西京極を追加して急行に変更されました。現在同様、早朝・深夜時間帯に運行されます(おそらく、臨時列車にも充当されます)。
使用車両は明らかではありませんが9300計も充当されるでしょう。
10両編成が廃止
現在、朝ラッシュ時間帯に運行している10両編成の便が全廃されます。つまり、桂での増解結がなくなるということを意味しています。一部列車の所要時間を短縮と書かれているのはこれもあるんじゃないですかね。
平日深夜時間帯のダイヤ変更
平日深夜時間帯の列車が一部変更され、21時・22時台の列車が10分間間隔から12分間隔に減便されます。
また、最終電車が実質的に繰り上がります。
なお、Osaka Metro 堺筋線からの0時35分 天神橋筋六丁目 発のガチの最終列車については触れられておらず、多分残ります。
座席指定サービス
準特急の部分でお伝えしたとおり、座席指定サービスについて情報が新たに開始されました。座席指定サービスは2024年に開始されるそうです。
今回のダイヤ改正はこのサービス開始を見据えた物となっており、準特急はその準備だそう(これつまり2024年まで大幅なダイヤ改正はないということ?)。
座席指定サービスは、特急・通勤特急・準特急で実施される予定であることも明らかになりました。このことからおそらく9300系が改造されて有料座席になるんじゃないですかね(言ってしまえば京阪プレミアムカー方式とも呼べますか)。
神戸線・今津線・甲陽線・伊丹線・神戸高速線
10両編成の大幅廃止
神戸線では神戸三宮 発 大阪梅田 行 の通勤特急を除き、10両編成が廃止され8両編成となります。これに伴い、神戸三宮での増結がなくなり大阪梅田までの所要時間が短縮されます。
なお、今回の編成から阪急で唯一の10両編成での運行になります。
今津線経由 準急の拡大
今津線経由で運転される 宝塚 発 大阪梅田 行 準急が6時台まで拡大されます。おそらく1本(6時46分 宝塚 発)が追加されます。
平日深夜時間帯のダイヤ変更
平日深夜時間帯の列車が一部変更され、21時・22時台の列車が10分間間隔から12分間隔に、23時台は10~15分間隔が15分間隔に減便されます。
また、最終電車が実質的に繰り上がります。
宝塚線・箕面線
10両編成が廃止
宝塚線では通勤特急で10両編成が廃止されました。女性専用車両は、宝塚方の最後尾に設定されています。
平日深夜時間帯のダイヤ変更
平日深夜時間帯の列車が一部変更され、21時・22時台の列車が10分間間隔から12分間隔に、23時台は12分間隔が15分間隔に減便されます。
また、最終電車が実質的に繰り上がります。
改正
ダイヤ改正は12月17日初発からで、11月下旬に詳細なダイヤが公開される予定です。
同時に、直通する山陽電気鉄道・阪神電気鉄道・Osaka Metro 堺筋線・能勢電鉄と、阪神を通じて線路がつながる近畿日本鉄道でもダイヤ改正が行われています。