Sony Interactive Entertainments(SIE)は、「PlayStation 5 Pro」を発表しました。
PlayStation 5 Pro
PlayStation 5 Pro(PS5 Pro)は、PlayStation 5の上位モデルです。主な変更点はGPUの強化となっています。現状公開されている内容を基に見ていきましょう。
まず、GPUの規模が大きくなります。GPUのCompute Units(CU)の数が67%増加しました。PS5のCU数36基なので60基になったということになります。
また、メモリ速度が28%高速化しました。PS5が256bitバス幅の14 Gbpsの448GB/s帯域幅のGDDR6メモリであるので、PS5 Proは256-bit 18Gbpsで576GB/s帯域幅のGDDR6メモリであると予想されます。あるいは320-bit 14Gbpsである可能性もありますが、流石にリッチすぎる気がします。
GPUの性能向上によってゲームプレイ時のレンダリング速度が最大45%向上したとされています。
そして、レイトレーシングのアクセラレータについても更新されているようで、PS5の2倍~3倍の速度での光線の処理が可能になったとしています。そもそもRDNAはCUのコア数Ray Acceleratorの数が比例しているので、こちらも67%増加しています。
これらのことからGPUのアーキテクチャが更新されており、RDNA 3で初めて搭載されたAI Acceleratorが搭載されているようです。というのも、PS5 Proには新たにPlayStation Spectral Super Resolution(PSSR)が搭載されているためです。
おそらくRDNA 3あるいはRDNA 4が採用されていると見られています。
その他のGPU機能として、VRR(可変リフレッシュレート)に対応していたり、8Kゲームプレイが可能になっています。
ゲーム開発者はPS5 Proの新技術の活用を進めているとしており、『Alan Wake 2』『アサシン クリード シャドウズ』『Demon’s Souls』『ドラゴンズドグマ2』『FINAL FANTASY VII REBIRTH』『グランツーリスモ7』『ホグワーツ・レガシー』『Horizon Forbidden West』『Marvel’s Spider-Man 2』『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』『ザ クルー:モーターフェス』『THE FIRST DESCENDANT』『The Last of Us Part II Remastered』などのタイトルがPS5 Proの技術に対応しているとしています。
PS5 Proの新技術に対応したゲームについては「PS5 Pro Enhanced」の表示がなされるとしています。
もちろんPS5のタイトルにも対応するほか、8,500を超えるPS4のタイトルも遊ぶことが可能です。「PS5 Proゲームブースト」機能も搭載され、PS4のゲームも含めて性能が安定・向上する可能性があります。
また、PS5の新デザインで採用されているカバー型のドライブや様々な色のカバーもPS5 Pro向けに登場するようです。もちろん、既存のDualSenseやPS VR2などのPS5のアクセサリーに対応しています。
それ以外の変更点としては、Wi-Fi 7に対応しています。
発売と価格
PS5 Proは9月30日 午前10時から予約が開始され、11月7日に発売されます。
価格は2TB SSDを内蔵し、DualSense、ASTRO's PLAYROOMを同梱したPS5 Proが119,980円~となっています。PS5 Proはデジタル版のみで、DVD・Blue-rayドライブは別売りとなっています。