錦です。
AMDが、世界初のx86系7nmプロセスCPUを2019年に出荷予定なことを発表しました。
10nmの遅れでもたつくIntel
ライバル関係であるIntelが10nm移行でもたついている中、AMDはTSMCの7nm++テクノロジーで、シェア獲得を狙います。
AMDは、2017年にRyzenをリリースしてから勢いづいており、それにIntelの移行のもたつきとが重なってAMD製CPUの需要は右肩上がりです。
特に、RyzenThreadripperが登場してからPCプロセッサの多コア化が著しく進んだように思えます。
既にRyzenは最大32コアの12nmプロセスで販売しており、7nmに移行できた場合、世界で初めてx86プロセッサでの7nmプロセスに成功したことになります。
ARMが若干先行
既に夜に出回ってる7nmプロセッサは、HuaweiのKirin980とAppleのA12 Bionic、A12X Bionicがありますが、どちらもスマホ・タブレット向けのARMアーキテクチャであるため、WindowsやMacには不向きです。
最大64コアのZEN2
AMDはこの7nmプロセスの採用と同時に、アーキテクチャも拡張し、ひとつのソケットで最大64コア128スレッドに対応するZen2アーキテクチャも発表されました。
もしかしたら、来年のThreadripperはハイエンドモデルとして64コア128スレッドとか出るのかもしれませんね(TDPが大変なことになりそうですが)。
苦しむIntel
14nmから10nmへの移行に苦しむIntelの横で、AMDがスムーズに7nmに移行出来たのはなぜなのでしょうか。
正解は「本気の7nm」にIntelが挑戦しているから。
「本気の7nm」とここで表現するのは線の細さではなく、線と線との間のことで、AMDやAppleA12の7nmの技術をもつTSMCの7nmプロセスは「技術上無理のないピッチ」のため、すんなりとAMDやAppleが移行できたのです。
このピッチの細さというのがIntelが本気でこれが遅れている原因です。