錦です。
Comet Lake-Sは全体的にクロックが上がることがわかっていますが、Core i7-10700Kの情報です。TechPowerUp!によると、Core i7-10700Kの最大ブーストクロックが5.3GHzになることがわかりました。
Core i7-10700Kは、Core i7-9700Kの後継となるもので、Core i7の最上位のSKUです。コア・スレッド数は8コア16スレッドになっています。
2つの新しいブーストクロック
Comet Lake-Sでは、2つの新たなブーストクロックの方法が導入されます。一つがMax Turbo 3.0です。これは、Cascade Lake-XなどのハイエンドCPUで採用されているターボブーストの方法です。通常のターボブーストよりも高いクロックに達することが可能になります。
もう一つが、Thermal Velocity Boostです。これにより、Max Turbo 3.0以上のクロックブーストを発揮できます。つまり、Comet Lake-Sでは多いもので3つのブーストクロックが搭載され、「ベースクロック<ブーストクロック<Max Turbo 3.0<Thermal Velocity Boost」という次第にクロックが上がります。分かりづらい。
Core i9-10900Kでは、ベースクロックが3.7GHz、ブーストクロックが5.1GHz、Max Turbo 3.0が5.2GHz、Thermal Velocity Boostで5.3GHzになります。4段階のクロックの調節ができるというわけです。
Core i7-10700Kでは、最大5.3GHzのシングルブーストが可能になるとなっていますが、これは通常のブーストクロックではないのは確かで、Max Turbo 3.0かThermal Velocity Boostのどちらかになるというのはわかります。おそらく、Max Turbo 3.0についても、Thermal Velocity Boostについても、それなりの冷却効率があって有効になるものと見られます。