錦です。
Intelは、10nmで製造されるLakefieldを発表しました。
Lakefieldは昨年発表された、10nm世代初のAtom系列のCPUです。
CPUコアにはAtom系列のTremontが採用される上、Ice Lakeにも採用されているSunnyCoveのコアも採用されます。Tremont 4コアにSunnyCove 1コアが付け加えられるため、5コア5スレッドというかなり奇妙な仕様になっています。具体的には、Armのbig.LITTLEと同じ構成で、負荷の大きい作業はSunnyCoveが行い、その他のバックグラウンドでの作業はTremontが行うという感じで効率を高めています。
Forvesという、Intelの3Dパッケージング技術で積層されるため、小さなパッケージサイズになっていながら、より多くの機能を搭載しています。
パッケージング技術により、TremontのSunnyCove、iGPUには、Ice Lakeと同様のGen11のIntel Graphicsが小さいパッケージで実装されています。
iGPUは、i5-8500Yと比べて1.7倍高速になり、4K出力にも対応します。
SKU
登場したSKUは2つです。
コア数 | スレッド数 | GPU EU数 | ベースクロック | ブーストクロック | 全コアブーストクロック | キャッシュ | TDP | GPUクロック | メモリ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
i5-L16G7 | 5 | 5 | 64 | 1.4GHz | 3.0GHz | 1.8GHz | 4MB | 7W | 0.5GHz | LPDDR4X-4267 |
i3-L13G4 | 5 | 5 | 48 | 0.8GHz | 2.8GHz | 1.3GHz | 4MB | 7W | 0.5GHz | LPDDR4X-4267 |
i5-L16G7
- 5コア5スレッド
- Intel UHD Graphics(Gen 11)
- 64EU
- 1.4GHzベースクロック
- 3.0GHzブーストクロック
- 1.8GHz全コアブーストクロック
- 4MBキャッシュ
- TDP 7W
- 0.5GHz GPUクロック
- LPDDR4X-4267をサポート
i3-L13G4
- 5コア5スレッド
- Intel UHD Graphics(Gen 11)
- 48EU
- 0.8GHzベースクロック
- 2.8GHzブーストクロック
- 1.3GHz全コアブーストクロック
- 4MBキャッシュ
- TDP 7W
- 0.5GHz GPUクロック
- LPDDR4X-4267をサポート
モデル名には、i3やi5というブランドが使われています。
G以下の部分の命名規則は変わらず、EUの多さでG4/G7が別れています。
SunnyCoveコアにはキャッシュは搭載されていないようです。
発売
Lakefieldは、今後、軽量ノートPCや折りたたみデバイスに供給される予定で、Intelのリリースでは、LenovoとSamsung(Galaxy Book S)に採用されることが書かれています(既に発表済み)。