錦です。
次期NVIDIA GPUアーキテクチャについての情報です。VideoCardzによると、英国の数学者 Ada Lovelaceにちなんで名付けられた「Lovelace」というアーキテクチャのもと開発されている「ADxxx」シリーズのGPUが計画されていることが分かりました。
ロードマップ
現在、Ampereの後継となるGPUアーキテクチャについて色々噂されています。そもそもAmpereアーキテクチャは、データセンタ向けの「Tesla」の流れをくむ「NVIDIA A100」や、ワークステーション向けの「Quadro」の流れをくむ「NVIDIA RTX A6000」、そしてGeForce RTX 30シリーズにそれぞれ採用されているように、幅広く使えるアーキテクチャになっています。Ampereの後継には「Hopper」というアーキテクチャの名前が上がっていましたが、どうも少しその予定が変わるようです。
Hopperは、MCM(マルチチップデザイン)で発売されるとのことですが、HPC向けのアーキテクチャである可能性位があり、GeForceなどに採用されるかは不明。少なくとも、AmpereアーキテクチャのA100の部分の後継が「Hopper」になるものだと思います。
では、Lovelaceは一体何なのかというと、Hopperがカバーしないと見られるゲーミング部分に採用されるアーキテクチャのようです。おそらく、LovelaceのGPUは「GeForce RTX 40シリーズ」になるでしょう。
Lovelaceの「AD102」
VideoCardzによると、kopite7kimi氏が、Ampereの「GA102」で7基だったGPC(Graphics Processing Cluster)が、LovelaceのGPU「AD102」では12基に増加し、72基のテクスチャプロセッサと、144基のSMを搭載していることが明らかになりました。
1SMに128CUDAが搭載されているとすると、AD102には144SMでは18,432基のCUDAコアが搭載されていることになります。GA102で一番スペックがいいGeForce RTX 3090には10,496コアのCUDAが搭載されているので、大幅な増加になります。
リリース時期
さて、リリース時期がいつになるのかという話ですが、少なくとも来年ではないと見られます。TuringからAmpereの登場までに1年半かかっている事を考えても2022年登場と考えるのが良さそうです。少なくとも、RTX 30シリーズのSuperモデルが登場したあとになると見られます。