錦です。
今年も何故かもう大晦日になってしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。てなことで今年最後の記事になります。2020年の振り返り企画第2段(後編)になります。
えっと、前半はですね、すでに投稿してあるので見ていただきたいのですが、この記事では後半、下半期の記事を振り返っていきたいと思います。
7月3日を持って、休業に入ったので下半期の記事数は上半期に比べると大幅に減ります。上半期が697本だったのに対して、本稿執筆時点で下半期が216本。圧倒的密度の薄さ。なので、Nishiki-Hubでは取り上げれていないこともいくつか取り上げます。では始めましょう。
7月
8TBのSSD。HDDは結構ありましたが、SSD 8TBってそういえばなかったですね。以前、サーバー向けに200TB SSDなんてものがありましたが、コンシューマー向けではありませんでした。1つのSSDで8TBを実現できるっていうのはなかなかにロマンがあるような気もします。私250GB M.2 SSDと960GBのSATA SSD使っているので、そろそろ2TBを超えたいところ。というか、HDDをなくして、Dドライブも全部SSDにしてしまいたいというのが本音です。
今年は、当ブログのアニバーサリーイヤーでもあったわけで、7月3日で2015年7月3日に初めてYahoo!ブログに投稿した日から5年経つんですね。今はもう5年半になるわけですが、時間って早い。ちなみに、7月3日まで休暇を延期したのも、なんとか5周年を迎えるためだったりします。あと、ブログの移行をしまくったせいで、2016年12月以前の記事はもう現存しないわけですが...Yahoo!ブログもなくなってしまった今はもう、あの頃の記事を見るすべもありません。
OEM向けでコンシューマー向けとはならなかったようですが、最大2TBのRAMと128レーンのPCIeをサポートしたThreadripperが登場。メモリチャンネルは8chになり、IntelのXeon-W 3200シリーズの競合になったわけですが、相変わらずAMDはOEM向けが大好きで、これもLenovoのPCにしか搭載されなかったようです。かなり限定的な供給になりました。
Ryzen 4000Gシリーズが発表されましたね。Vega+Zen 2。GPUクロックは2GHz超え。普通にGPU性能もいいので、コンパクトなパソコンでは重宝しそうです。そして、これも基本的にはOEM向け。ただ、日本ではバルクで販売されたんですけど。普通に販売してもIntelを圧倒するぐらいのコスパではあると思うんですけども。
i9-10900Kから各クロックの仕様が100MHz落とされただけで1万円安いモデル。コスパが非常にいいということで話題になりました。ちなみに、アンロックモデルなので、OCしてしまえば、差は実質ありません。ただ、CPUの中身が違うらしく、i9-10900Kの訳あり製品がi9-10850Kでは無い・・・みたいな情報がありました。どうなんでしょうか。
以上7月。そもそも7月は記事数が100件という過疎っぷり。7月3日から16日まで何も投稿していなかったという。ただ、息抜きにブログを書いていたので、8月からはもう少し増しになりました。今月は、、、、PCパーツ関連が多かったですね。SSDから始まりCPU/CPU/CPU...COMPUTEXがなかったので、この時期に一気に発表された感じなんでしょうか?
8月
Pixel 4aが発表されました。Googleのスマートフォンの廉価グレードの機種ですね。SDM 730Gを搭載して、普通にスマートフォンとして使えるモデルになっています。ある程度の性能を保ちながら価格が4万円代前半というコスパの良さ。iPhone SEの対抗馬として話題になりました。このとき、同時にPixel 5とPixel 4a 5Gの概要が発表されました。Pixel 4a 5Gは、4aという名前で同じかと思いきや、まさかのSoCがSDM 765Gでアップグレードされているという・・・。分かりづらい・・・
iMac 27インチのアップデート。一応、Apple M1が登場する前ではラストのMacになりました(今後もIntel Macはいくつか出るようですが)。RDNAシリーズでは、なぜかMac用のRadeon Pro 5700 XTだけが16GBもビデオメモリを積んでいるんですよね。AMDってどこかOEMを贔屓している気がします。そういうビジネスモデルかもしれませんが。CPUが第10世代になってコア数が10コアに。そして、ディスプレイにNano Textureガラスを採用するかどうかが選択できるようになりました。この技術は、Mac Proとともにい発表されたAppleのハイエンドディスプレイ「Pro Display XDR」でも選択できる、いわばほぼ画質や見た目の劣化なしで非光沢が実現できるという代物。ちなみに、Pro Display XDRではNano Textureガラスへのアップデートに10万円かかるのが、iMacでは5万円に済んでいます。個人的にはMacBook Pro 16"にも採用してほしい。iMac Proには絶対に採用されるでしょうけど。
Tiger Lakeの概要と、10nm SuperFinの概要が発表されました。Tiger Lake自体が10nm SuperFinで製造されます。Tiger Lakeでは、iGPUが大幅に強化されて、Gen 11から「Xe-LP」になりました。この文章を書いている時点で製品自体は登場しているのですが、当時は製品が登場してなかったので、妄想が膨らみました。CPUには、Willow Coveというアーキテクチャが採用されて、こちらも性能が向上。10nm SuperFinでは従来のIntel 10nmに存在した4.1GHzの壁問題が解消しているので、製品でも4.8GHzまでクロックが上昇しています。ただ、当時はまだ、Tiger Lakeが意味不明なラインナップになることは想像していませんでした・・・。
IntelのdGPU自体は、この当時いくつか公式情報が出ていましたが、このときに初めてゲーミングGPU「Xe-HPG」の内容が明かされました。GDDR6メモリとレイトレのサポートが発表されました。そして、すでに発表されていた「Xe-HP」「Xe-HPC」の概要も明らかになり、特に、HPGやHPCの一部機構が外部ファウンダリでの生産に委託されるということも驚きでした。まだ、この外部ファウンダリがどこかというのは明かされていませんが、TSMCだろうとみられています。
これは、世論を動かす問題となりました。ことの発端は、フォートナイトの運営元のEpic Gamesがフォートナイトのアプリ内に、App StoreやGoogle Playを経由しない独自の決済システムを組み込んだことでした。この独自の決済システムは、AppleもGoogleも規約で禁止しており、このことから削除されました。これだと、Epic Gamesが悪いだけで終わるのですが、問題が「AppleとGoogleはこういう規約を制定しているのに、課金されたら手数料を取るのはおかしい」というものにすり替わって裁判沙汰になりました。で、その後、AppleはEpic Gamesのアカウントを停止しますが、それについては裁判所が阻止しました。ただ、Epic Gamesの言い分自体は認められない判決が出ています。まだすべての訴訟が終了したわけではないので、裁判所の判断待ちです。
SamsungのM.2シリーズ「900」の新型です。PCIe 4.0に対応して、リード速度が最大7GB/s、ライトも5GB/sまで向上し、2倍高速になりました。
8月は、結構いろんなことが発表されました。ここには書いてませんが、Galaxyの発表もありました。一方、Epicが実力行使で訴えた手数料おかしい問題は、世間で大きく話題になりました。個人的にもう少しまともな訴え方があったんじゃないかと思うんですけど。という感じの8月でした。
9月
GeForce RTX 30シリーズが遂に発表されました。PCIe 4.0のサポートが含まれています。RTX 20で大きく進化した性能はRTX 30でより進化し、RTX 20の2倍や3倍やという性能になる処理もあります。特に、今回RTX 3090が新たにシリーズに仲間入りし、24GB GDDR6Xという大容量ビデオメモリと24万円という価格が話題となりました。RTX 3090では8K HDR+レイトレで動作するという、もはや誰得スペックになっていて、凄まじいほど性能が進化しています。詳細な仕様も明かされました
そして、Tiger Lakeの製品が登場しました。今回のラインナップはすべてIce Lakeの後継になっており、4コア8スレッドになっています。8月に発表された通りiGPUは「Xe-LP」になっていて、最大96EU搭載されました。さて、問題はラインナップの複雑さ。今回から、定格のTDPが存在しないというものになりました。どういうことかというと、以前のYシリーズに当たるUP4シリーズ、以前のUシリーズに当たるUP3シリーズに分かれて、TDPはUP4が7W-15Wの範囲で、UP3が12W-28Wの中で、搭載デバイスのメーカーがデバイスの熱容量に合わせてTDPとクロックを設定できるという仕様になりました。これによってラインナップの複雑さが向上し、同じ型番でも搭載するデバイスによって性能にばらつきが出る可能性が浮上。ただ、自由度が上がったのは確かなので、より柔軟なデバイス開発ができるようになったということもまた事実です。悪いことばかりではないです。と、同時に、軽量・高速・高セキュリティなどの基準を満たしたTiger Lake搭載ラップトップには「Intel Evo plaform」のブランドが与えられることになりました。
iPad Air 第4世代が登場しました。例年、9月の発表会ではiPhoneが登場するのですが、今年はそれが10月にずれ込みました。iPad Airは、iPad Pro 11"に似た筐体に10.9インチLiquid Retinaディスプレイを搭載し、サイドボタンにTouchIDを組み込みました。これによってホームボタンをなくし、高い画面占有率を保持したまま、TouchIDの利用ができるようになりました。他にもUSB-Cの搭載や、5nmで製造されるApple A14の採用、Magic Keyboardのサポートなどが含まれています。そして、iPad 第8世代ではApple A12 Bionicが搭載され、画面サイズが10.2インチに。価格も安いので超コスパがいいiPadになりました。
9月は以上になります。GPUとCPUのリリース。ここから徐々に年末商戦に向けた製品が出てきます。ただ、例年のiPhone熱が今年はなかったのは寂しいところです。
10月
Microsoft SQ2チップを搭載したSurface Pro Xが登場しました。Surface Pro XはWindows 10 ARMの普及を推し進める大役を任されているわけですが、ある程度人気はある模様。Apple M1が11月に登場するわけですが、その相乗効果で今後注目を浴びそうです。プラチナカラー。ほしい。
Zen 3は、Zen 2に引き続き7nmが採用され、アーキテクチャの更新だけでしたが、かなり性能が向上してます。特に、これまではIntelに負けていたゲーム性能についても上回り、Ryzen最強状態になりました。
一ヶ月遅れになりましたが、iPhoneが無事発表。5Gに対応し、性能もApple A14 Bionicで向上。筐体はiPad Pro のように側面が平らになりました。そして、iPhone 5なみの小ささで5.4インチディスプレイを実現した「iPhone 12 mini」が新たにラインナップに加わり、4モデル展開になりました。MagSafeという新しいアクセサリの形も実現し、iPhoneの「形」としてiPhone 6以来、6年ぶりの超大型アップデート、3年ぶりのフルモデルチェンジになりました。iPhone 12 ProではLiDARスキャナが搭載され、オートフォーカスなどに利用されるようになりました。前モデルともにOLEDとなり、iPhone 12 miniでは驚異の476ppiという密度を実現しました。
AMDは、RDNA 2 GPUを発表しました。Radeon RX 6000シリーズとなる製品はRadeon RX 6800/6800 XT/6900 XTの3モデルがラインナップしました。とくにRadeon RX 6900 XTは、10万円ちょっとという価格でGeForce RTX 3090並の性能を持つと謳ってコスパの良さをアピールしました。Radeon RX 6000シリーズ+Ryzen 5000シリーズ特有の機能として、GPUのビデオメモリをメインメモリに割り当てることができる「Smart Access Memory」と発表しましたが、この機能は別にAMD以外の製品でも利用できることがわかったため、AMDと全く関係のないIntel+GeForceで同じ機能が使えるということも話題になりました。ただ、Radeonとしては巻き返すチャンスと各メディアが伝えているように、非常に性能が向上しているようで、レイトレもサポートし、このRadeonには期待しています。
Intelは第11世代CoreとなるRocket Lake-Sの概要を発表しました。Rocket Lake-Sでは、第6世代からずっと採用されてきたSkylake系統のコアから、Ice LakeのSunny Coveをベースとした「Cypress Cove」系統のアーキテクチャに変更されて、10%ほどIPCが向上するようです。ただ、コア数が10コアから8コアに減ります。TDPが最大125Wなのも変わりありません。ただ、IntelがAMDに勝っている機械学習機能が強化されている模様です。PCIe 4.0もサポートされますが、20レーンのみのサポート。GPU用とM.2用と考えて良さそうですね。
10月はiPhoneの登場とCPU・GPUの登場で熱い一ヶ月になりました。Appleの3ヶ月連続イベントは2ヶ月目、そして11月にラストで本命を迎えるわけですが、iPhone 12はその序章となったわけです。
11月
Intelは、同社の22年ぶり(実質初)のdGPU「Iris Xe Max」を発表しました。これは、Tiger Lakeの最上位i7-1185G7のiGPU部分をdGPUとして独立させたもの。それのクロックを上げて、4GBのLPDDR3 vRAMを搭載したものになっています。
Appleは初のMac向けApple独自SoC「Apple M1」を発表しました。もうこれが本当にやばいということで話題になりました。シングルスレッド性能で、IntelとAMDを圧倒し、世界最速のCPUになったほか、iGPUでdGPU並のスペックを持っていたり、iMac Proをいくつかの処理で負かしたりなど、もはや異常なスペックを持つことで話題になりました。この異常なスペックは、Appleに興味がないというWindowsユーザーの中にも称賛の声を上げる人たちがいるほど、パソコン業界に衝撃を与えました。Apple M1の詳しいこととベンチマーク比較も取り上げてるのでぜひ御覧ください。
そして、Apple M1を搭載したMacが3機種発表されました。Mac miniは据え置きなのでバッテリーは関係ありませんが、MacBook ProやMacBook Airは、2倍位以上のバッテリー持ちを実現し、MacBook Proでは20時間のバッテリー駆動時間を実現しました。Mac miniは3年前に組んだi7-7700K+GTX 1060の筆者のメインPCよりも価格が半額・サイズが1/5くらい・消費電力も半分未満で性能で勝るというコスパと電力効率とサイズ感の良さ。泣きそうです。
11月は以上です。リーク系の記事が多かったので、取り上げるのも少なかった感じですね。Apple M1関連の記事も多かった。流石にApple M1情報を並べるのもなぁ と思ったので割愛。Apple M1が発表されて、非常に話題になりました。
12月
Snapdragon 888が発表されました。865では別々だった5Gモデムが内蔵されて5Gのコストが低くなりました。GPUの性能が大きく向上し、レートシェーディングにも対応しました。機械学習も大きく向上し、Apple A14の2倍以上のスループットを実現。Samsung 5nmを採用して、製造プロセスの進化による性能の向上も果たしました。搭載製品は来年前半に登場予定。
Appleがオーバーイヤー型のハイエンドヘッドフォンを発表。ノイキャンや外部音取り込みモードを搭載しながら、性能が向上しています。価格は61,800円から。
Minecraft BE向けにレイトレが正式リリースされました。GeForce RTXとRadeon RX 6000シリーズで利用可能です。
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なんか、リークが多い・・・。ということで12月はこんな感じになりました。そこまで大きな発表もなかった感じですかね。取り上げてないだけかも・・。
まとめ
ということで下半期版いかがでしたでしょうか。7月から11月まで休んでたので記事の数は多くあありませんでしたが。。。今年ももうあと1日。楽しみたいですね。手なことで、ご閲覧ありがとうございました!!!