錦です。
Smoozの開発元・運営元だった アスツール株式会社が、昨年末にサービスを終了したウェブブラウザ「Smooz」のプレミアムプランの返金とSmoozポイントの交換について案内しています。
Smooz
Smoozは、昨年末にユーザー情報の取り扱いについての問題点やアプリの脆弱性が指摘されてサービスを終了したWebブラウザです。すでにサポートが終了してアップデートが提供されないアプリで勝つ、既存の問題をいくつかそのままとなっているので、まだご利用中の方は早めに削除することをオススメします。
返金対応
同社は、返金の詳細を明らかにしました。
プレミアムプラン返金・Smoozポイント交換についてのご案内 – Smooz Blog
返金の対象となるのはプレミアムサービスで2020年12月1日以降に支払い済みの期間分が日割りで返金されます。また、Smoozポイントは、残っているSmoozポイントを1ポイント単位で交換します。金額分のAmazonギフト券での返金になります。
iPhone/iPadの場合はSafariから、Androidの場合はChromeからSmooz返金システムを開いて手続きを進めてください。手続きにはSmoozアカウントが必要です。
調査結果
Smoozのデータ扱いについて、同社と外部専門家とともに実施した調査結果とお詫びが公開されています。
Smoozユーザーデータの取り扱いに関する調査結果とお詫び – Smooz Blog
興味のある方、Smoozユーザーだった方には本文を読むことをおすすめします。
今回の問題の根本はアスツールの個人情報の認識の誤解と、プライバシーポリシーの不十分さだったのでしょう。第三者への情報提供について、提供されたデータだけでは個人を識別することができないとのこと。そしてアスツールから第三者に対して特定の個人を識別する方法では当該データを利用していないこと、提供先から別の事業者へのかかるデータの再販売はなされていないことの確認、そしてデータの利用停止・削除を要請しすべてのデータが削除されたことの確認がなされたと報告されているので、この「第三者事業者」では悪用はかなり難しいとみていいと思います。どこまで信用していいかわかりませんけどね。
アスツールは、個人情報保護法およびプライバシーに関する教育を、経営者および全社員に対して徹底するとし、テクノロジー領域の個人情報保護に特に知見を持つ弁護士とともに、取り扱う全ての情報について外部監査を含めた組織的な法的検討を行うことで、再発防止に努めるとしています。