錦です。
Googleは本日、Chrome 89を正式リリースしました。
変更点
APIの追加
新たに「WebHID」「WebNFC」「Web Serial」が新たに追加されました。
「WebHID」はChrome上で動作するウェブサイトが、ゲームパッドやJoy-Conなどの操作デバイスと接続できるようになります。ストリーマーに人気の物理スイッチ「StreamDeck」とChromeが接続するデモページが公開されているほか、デモビデオがYouTubeにアップされています。
「WebNFC」は、WebサイトがNFCアクセサリの読み書きを行うための機能で、デバイスに接続されたNFCセンサーが必要です。なお、この機能はモバイル向けにも実装されており、現代のスマホにはNFCが標準で導入されているので、どちらかというとそっちがメインになるのでしょうか。正直iPhone版がGoogleアプリの例にもれず長らくアップデートされてないのでどうなるかがわかりませんね。
「Web Serial」は、Webサイトが、USBなどのシリアルバスにアクセスする機能で、マイクロコントローラや3Dプリンターなどと接続が可能になるAPIです。
PWA
PWAに若干の変更が入ります。PWAのインストール時にオフライン下で利用可能かどうかのチェックが入り、オフラインの状態でページが表示されないPWAについては、警告が表示されるようになるとのことです。Chrome 93ではこれらのPWAが利用できなくなります。
なお、これはオフライン環境下で表示されるWebページがあればいいので、割と簡単に回避はできるとのこと。
また、PWAインストールアイコンも変更されたようです(ですが、私の環境だとChrome 88の追加アップデートで変更されたんですけど)
共有シート
WindowsとChromeOSでは、Web上で作成したり編集したりしたファイルを、直接別のアプリに転送できる「Web Share」が実装。この機能はiOSとAndroidではすでに利用可能な機能でしたが、この機会にデスクトップにも広まっていくのでしょう。
開発者ツール
当該ノード全体のスクリーンショットが可能になりました。これによって、画面外で表示されていなかった部分も映る特定のノードのスクリーンショットが撮影できるようになります。
FTP
このChrome 89から、FTP URL機能のサポートも終了しました。
その他
47つの脆弱性の修正が含まれており、深刻度Highの脆弱性が8研修生されているとのことです。
アップデート
Android版はPlayストアから、Windows/Mac/Linux/ChromeOSでは「メニュー」から「ヘルプ」の「Chromeについて」の画面に進むとアップデートできます。